「常にナイスショットを求める」「地味なショットを積み重ねる」上手い人の思考はどっち?【“こころ”で芯喰い】

アマチュアゴルファーの多くは、スコアを縮めるために、できるだけたくさんの“ナイスショット”を打とうとします。人によっては、ナイスショットどころか、常に“スーパーショット”を夢見てクラブを振る人もいます。しかし、それが成功する確率は非常に低いことは、皆さんもご存じのはずです。
また、難しいショットに挑戦することをあえて選んだにも関わらず、それが上手くいかないと、自らの実力はさておき、ツキのなさを大いに嘆くことも。さらに悪いことに、一度ミスをすると次のショットまでに気持ちの切り替えができず、またミスしてしまうという負の連鎖に陥ってしまいます。これが皆さんのスコアアップを阻む大きな原因になっているのです。
 
『私が変わればゴルフが変わる』の著者で、フィル・ミケルソンのメンタルコーチを務めたスポーツ心理学者、ボブ・ロテラ博士はこう言っています。「ゴルフは完璧を競うゲームではない」と。本当にスコアをアップを望むのなら、常にナイスショットを求めるのではなく、地味で安定したショットを積み重ね、手堅くまとめることが必要。そしてそれを実践しているのが、上級者やプロたちなのです。

特に、ツアーで戦うプロは、実現する確率が8割以上のショットを打つことしか考えていません。アベレージゴルファーのように、成功確率10%という“一か八か”のショットは、よほどのことがない限り、打とうとはしないのです。

大事なのは、自分の実力を考えて、決して無理をしないことです。そして、たとえミスをしたとしても、それも自分の実力だと考え、次のショットのときは、目の前のボールを打つことだけに集中する。

この2つが実践できれば、間違いなくアナタのスコアは、アップするはずです。

児玉・光雄
追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

※『アルバトロス・ビュー』893号より抜粋

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