田園が広がる「鉄道空白地帯」が大化け!? 埼玉高速鉄道「岩槻延伸」中間駅のまちづくりが本格化へ

まちづくり先行で延伸実現なるか?

延伸区間の「中間駅」まちづくりを検討

 さいたま市が埼玉高速鉄道の岩槻延伸に向け、浦和美園~岩槻間に設ける中間駅のまちづくりを本格化させます。市は2024年5月、まちづくり検討業務の企画提案の募集を開始。7月頃までに委託事業者を決定し、検討を進めていく方針です。

 延伸区間となる浦和美園~岩槻は約7.2キロで、途中に「埼玉スタジアム駅」と「中間駅」を新設することが想定されています。  延伸事業をめぐっては、市が2023年度中に埼玉高速鉄道に対して事業実施要請を行う予定でしたが、建設費が当初の見込みより大きく増加したことなどを受け、断念しています。今後は鉄道・運輸機構や埼玉高速鉄道の技術支援を受け、早期実現を目指すとしています。  さいたま市はJR京浜東北線に沿って市街地が広がりますが、東部エリアは開発があまり進んでいません。ここに位置する中間駅周辺は現在、緑地や農地が広がる市街化調整区域となっています。付近には「目白大学さいたま岩槻キャンパス」があるほか、西側には国道122号と東北自動車道が通っており、岩槻ICまでは約3.5キロの場所です。 中間駅周辺のまちづくりは、延伸事業と一体で推進されるもので、2023年3月に将来像を示すまちづくり方針が策定されています。それによると、駅周辺を「集合住宅エリア」「商業エリア」「戸建てエリア」「産業エリア」「公園」などに分けて整備するとしています。  また、リモートワークや小商いなどが可能な「ゆとり居住街エリア」も想定。駅前にはシェアモビリティ拠点を新設し、シェアサイクルや超小型モビリティを導入することも盛り込まれています。将来的に、目白大学と地域住民が連携した「大学街」とする方針が示されています。  今後は、このまちづくり方針を実現するための方策や土地区画整理事業の検討が進められる見込みです。

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