応援はお静かに? 小祝さくらのほっこり“衝撃告白”「反応が薄くて…すごい好きです」

<全米女子オープン 2日目◇31日◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583ヤード・パー70>

後半の13番パー5。小祝さくらは、グリーン手前からピンまで残り15ヤードほどの3打目で58度のウェッジを握ると、そのままカップに沈めてチップ・イン・イーグルを奪った。「(ラインは)見えなかったけど、しっかりと寄せてバーディでオッケーという感じで打ちました」。この無欲の一打が、上位に押し上げた。
前半でスコアが動いたのは4番のボギーのみと、パー70ながら2日目の平均スコアが『74.519』だった難コースでガマンを続けた。11番でトゥデイイーブンに戻し迎えたのが、その13番。本人も「すごく大きかったです。しっかり耐えないとな、と思ってハーフターンしたら、後半は風が止んでくれたのが救いになりました」と振り返る場面だ。

最後はこの日の最難関ホールとなった18番でボギーを叩いたが、首位と5打差の5位タイで決勝ラウンドに進んだ。「あまり自分の順位は気にしなかったですね。難しすぎて、何が起こるかも分からないので、全然気にせず。とりあえず予選を通れればいいなって感じでやってます」。のんびりとした口調で話す内容は、場所が変われど小祝らしい。

そしてここから“真骨頂”を見せる。それは大会の雰囲気について聞かれた時のこと。「ギャラリーの反応が日本と全然違いますね。イーグルを取った時も普通に軽く拍手するだけで。反応が薄くて…すごい好きです」。せっかく飛び出したビッグプレーならば、大きな歓声を浴びたいのが選手心理かと思ったらそうではないらしい。むしろ逆の考えで、報道陣の笑いを誘う。

その理由は、というと。「なんか“ワーッ”て盛り上がると、心臓がビックリしちゃう。衝撃音とか苦手で。だからこっちはなんか静かですごくいいなって思います」。さらに「騒がれるのは好きだけど、いきなり大声を出されるのはビックリしちゃうタイプで」と続ける。

日本で常に多くのギャラリーを引き連れる人気選手の、ほっこりとする“衝撃告白”だった。決勝ラウンドの目標は「毎日アンダーでプレーできたらいいな」。慣れ親しんでいる『ナイスバーディ!』のようなかけ声ではなく、米国式の静かな応援がそっと背中を押してくれるはずだ。(文・間宮輝憲)

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