ネリーとの練習ラウンドは「すごくうれしかった」 吉田優利が3度目の全米舞台で“吸収”していること

<全米女子オープン 事前情報◇29日◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583ヤード・パー70>

吉田優利が、米ツアーメンバーとして初めてのメジャー大会に挑む。4月にカリフォルニアで行われた予選会をトップ通過し、たどり着いた大舞台だ。開幕前日はアウトコース9ホールを回り最終調整。あすからの本番を迎える。
「この雰囲気を見て、本当に通ってよかったなと思いました。出られるのはすごく大きな意味があるし、しっかり新しいゴルフを吸収しながら、成績も出せたらベストだと思います」

まだアマチュアだった2019年にも予選会から本戦出場を果たしている。ただ、今回は米国会場だっただけに、そのときとは勝手も違う。「どれだけスコアを出せば通るのかも全然わからない。だけど逆にいいスコアを出すことだけに集中できました」。一日36ホールを回った過酷なラウンドを、こう振り返る。

そして本戦の会場では“新しいゴルフを吸収”するために、うってつけともいえるできごとも起こった。今週月曜日の練習ラウンドで世界ランク1位に君臨するネリー・コルダ(米国)とプレーをともにした。もともと一人の予定で練習ラウンド表に名前を書き込んでいたのだが、そこにネリーが後から加わってきたことで実現。「映像でしか見たことがなかったし、ラッキーだったなと思いました。スタート前に知って、すごくうれしかったです」。出場5連勝を含む今季6勝を挙げる“世界最強”から、多くのことを学んだ。

「クラブの使い方は、もちろん上手いですし、背も高くて、クラブと腕が“一本”のような感じがしました。スイングもキレイだし、理にかなったショートゲームもすべてが理論的に振っているんだろうなというのがわかりました」

米国行きを決めた理由のひとつに、世界トップのプレーを間近に感じたかったということがある。それに最適な選手に、メジャーという舞台で接近することができたのは、今後を考えても大きい。

ルーキーイヤーは、ここまで4試合に出場しているが、予選落ちが2度と満足いく結果は残せていない。「自分にとって1試合1試合が大事になってくる。本当に4日間戦いたいなという思いが強いです」。ポイントランキングも143位に甘んじているため、配点が高いメジャーで結果を残し、巻き返しの第一歩にしたい。

「一年で一番大きい試合。こういう雰囲気やコースも世界のトップだと思う。特別な大会だという認識もあります」。19年、23年に続く3度目の“世界一決定戦”で、まずは初の予選通過、そして上位進出を狙う。(文・間宮輝憲)

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