見れば見るほど「タヌキ顔」!? JALの新主力機=「タヌキくん」のワケ 実は長い長い“対策”の歴史が

「新たなJALの顔」と定着しつつある旅客機「エアバスA350」はコクピットの窓周辺が黒く塗られているという特徴を持ち、ファンなどから「タヌキくん」と呼ばれることもあります。これはどういった理由からなのでしょうか。

実は歴史が長い?

 2019年に国内幹線へ、2024年に長距離国際線にも就航し、新たな「JALの顔」になった旅客機が「エアバスA350」です。この機の特徴はコクピットの窓周辺が黒く塗られていること。このことからJALファンなどがSNSでA350を「タヌキくん」と呼ぶこともあります。これはどういった理由からなのでしょうか。

 この黒塗りは、JALによると「プロ野球選手がデーゲームの際に目の下を黒く塗っているのと同じ理由で、まぶしさを軽減させるため」といいます。黒く塗ることで、そこで光が反射し、まぶしくなることを抑えているのです。 この仕様はA350だけではなく、エアバスの新鋭機でよく見られるもので、デルタ航空などで運用されている「A330neo」や、ベストセラー機「A320」の最新派生型「A320neo」シリーズの海外航空会社向け仕様機の一部でも、この「タヌキ窓」が採用されています。 この日よけのためにコクピット窓を黒塗りするという方法は、実は過去にも存在します。 たとえばかつて、日本製のターボプロップ機YS-11や、「ジャンボ機」ボーイング747クラシックが就航していた時代は、コクピットの窓下に、「目のクマ」のような黒塗りをしている飛行機が多く見られました。JALではダグラス(現ボーイング)DC-8シリーズのほか、旧JAS(日本エアシステム。JALと合併)のDC-9-81などで、ANAでもロッキードL1011「トライスター」などで「目のクマ」塗装が採用されています。これは「アンチグレア」と呼ばれるもので、エアバスA350-900の「タヌキ窓」と同様に、まぶしさを軽減するものです。 現在の日本の航空会社では、あまり馴染みのなくなったこの塗装ですが、海外の航空会社では、中国国際航空のボーイング737-800などでアンチグレア塗装がみられます。

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