高速道路の小さな数字標識、なんのため? 一般道よりも多い理由 キリ番で特別デザインも

高速道路を走ると、中央分離帯などにキロポストが等間隔で並んでいることに気づきます。なぜ一般道よりも断然多く設置されているのでしょうか。また、デザインに決まりはあるのでしょうか。

下り線は数字が増え、上り線は減っていく

 高速道路を走っていると、数字の書かれた小さな標識のようなものが一定の間隔で並んでいることに気づきます。これは「キロポスト」といい、その路線における起点からの距離を示します。ただ一般道ではあまり見かけません。高速道路に多く設置されている理由は何でしょうか。

 高速道路会社の担当者は、「一般道と異なり交差点や信号機がなく、目印になるものがないため、キロポストで場所の特定をできるようにしています」と話します。設置間隔については、「本線上では0.1km(100m)間隔、ICやJCT、ランプでは20m間隔」だといいます。 では場所の特定をしやすくするメリットは何でしょうか。前出の担当者によると、「例えば工事で規制をかける場合、一般道では『A交差点からB交差点まで』という区間を設定できますが、高速道路の場合は『〇キロポストから△キロポストまで』という区間の指定をすることになります」。つまり一般道でいう具体的な交差点名などの代わりに、距離で示すというわけです。 ちなみに首都高3号渋谷線とつながっている東名高速の場合、0キロポストは首都高の用賀PAと東京ICのあいだに存在します。JCTを起点とする路線の場合は、交わる本線どうしをつなぐランプ相互の位置関係などから、具体的な起点が定められるそうです。 ところでキロポストのデザインに決まりはあるのでしょうか。前出の担当者は「0.1kmごとのものは白地に緑の数字、1kmごとのものは緑字に白い数字という標準的な仕様があります。ただ、200km地点や300km地点など、キリのいい番号では特別なデザインのものも設置されています」と話しました。

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