フィリピンが60年ぶりに機甲部隊を復活! 最初の乗員訓練も終了 納入された戦車はナニ?

火力だけなら74式戦車や16式機動戦闘車と同レベル。

すでにパレードにも参加済み

 GDELS(ゼネラル・ダイナミクス・ヨーロピアン・ランド・システムズ)は、このたびフィリピン陸軍に対する「サブラ」軽戦車の運用に関する最初の訓練を無事終えたと発表しました。  これは、1月29日から2月9日にかけて、ルソン島中部タルラック州にあるキャンプ・オドネルにおいて行われていた一連の訓練で、フィリピン陸軍第1戦車大隊に所属する将兵に対して実施したものです。

 フィリピン陸軍は第2次世界大戦後の1958(昭和33)年9月にアメリカ製のM4「シャーマン」戦車を主体とした第1戦車大隊を編成したものの、維持整備コストの高騰などからわずか3年で同部隊を廃止し、以後はイギリス製「スコーピオン」軽戦車などを機械化部隊で少数、運用する程度でした。  しかし、同国は軍事力強化を目的に、約60年ぶりに戦車部隊を復活させることを決定。2021年1月にイスラエルのエレクトロニクス企業エルビット・システムズ社に「サブラ」軽戦車を発注すると、翌2022年の4月に第1戦車大隊の再編式典を行っています。「サブラ」軽戦車はオーストリアとスペインが共同開発したASCOD歩兵戦闘車の火力支援型で、全周旋回式の砲塔に105mmライフル砲を搭載しています。 フィリピン陸軍には、すでに2022年12月から順次引き渡しが始まっており、2023年12月21日に行われた軍創立88周年記念式典で行進にも参加しています。 なお、フィリピン陸軍には最終的に「サブラ」軽戦車が18両、同社をベースにした指揮車型と戦車回収車型が各1両納入される予定です。

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