苦しんだ一年からシード奪還、そして初Vへ プラチナ世代の小倉彩愛【QTからの返り咲き】

2月29日から開催される「ダイキンオーキッドレディス」で新シーズンが開幕する国内女子ツアー。シード入りは逃したが、昨年末のファイナルQTを突破して前半戦に出場する選手を紹介する。今回はQTランク2位の小倉彩愛。

初シードを手にして戦った2023年シーズンは25回の予選落ち。メルセデス・ランキング102位で終わった苦しい日々の先には、光が待っていた。小倉彩愛がファイナルQTを2位で突破。レギュラーツアー前半戦出場権を獲得し、リベンジへと挑む。

「オフの調整が上手くいかなくて不安な状態で3月の開幕を迎えてしまった」と不安なまま23年の幕が開けた。夏に熱中症にかかるなどそこから調子を上げていくことができなかった。もどかしさを感じながら、シーズンが終了。「スコアだけに集中して泥臭くプレーしたい」と、2年ぶりのファイナルQTに足を踏み入れることになる。

プロテスト合格後、初めてQTを受けた会場(葛城GC)とあって、そのときの思い出も小倉を後押しした。「調子が良くなかったけれど、絶対にレギュラーに出たい気持ちがあって必死に頑張っていた。その気持ちが最近足りなかったのかな」。初心を取り戻した小倉は連日リーダーボードの上位に名を連ねて、QT2位という好成績を収めた。

アマチュア時代にはJGAナショナルチームにも所属。“プラチナ世代”を代表するひとりだ。今季はシード権奪還、そして初優勝を目指していく。「(23年は)気分も落ちてきて、ゴルフに対する意欲が高かったとは言えないけれど、QTで熱さを取り戻した。オフにもっと上手になりたい気持ちが大きいです」。胸に秘めた闘志とともに過ごしたこのオフに力を蓄えているはずだ。

所属する明治安田が開催した明治安田キックオフ会見で小倉自ら掲げた、自身の強みは『極』。「自分がやると決めたことは妥協せずに、極めることを目指して取り組むようにしている」。このオフに“極”めた技を、開幕戦から披露していきたい。

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