ロシアが誇る攻撃ヘリ「Ka-52」激戦地で撃墜された? 携帯式防空ミサイルによる戦果か

新型の派生型「Ka-52M」も確認されています。

激しい戦いが続くアウディイウカ周辺

 ウクライナ国防省は2024年2月8日、激戦が続く東部ドネツク州の町アウディイウカ周辺で、ロシア軍のKa-52攻撃ヘリコプター1機を撃墜したと発表しました。

 ウクライナ国防省によると、撃墜は携帯式防空ミサイルシステムによるものとしています。Ka-52攻撃ヘリは、メインローターが上下に2組あり、尾部ローター(回転翼)がない二重反転式と呼ばれる構造が特徴。ロシア空軍の主力攻撃ヘリとして、全面侵攻当初から投入されており、既に多くの機体が失われています。  ただ、昨年にウクライナ軍が南部ザポリージャ州で実施した大規模反攻の際は、有効に運用され、ウクライナ軍に打撃を与えました。新型の対戦車ミサイル「LMUR」が装備されるようになったほか、戦訓を反映して大幅な改造を施した派生型「Ka-52M」も確認されています。  Ka-52の撃墜は、ウクライナ軍にとっては大きな戦果ですが、アウディイウカ周辺の戦況は予断を許さない状況が続いています。  アウディイウカは、紛争が始まった2014年から最前線となっており、ウクライナ軍が防備を固めていますが、2023年の秋頃からロシア軍が攻勢を強めています。  イギリス国防省は、2月8日に発表した戦況分析で「アウディイウカが依然としてロシア軍の作戦の主な焦点になっている」と指摘。ロシア軍が増援部隊を投入したほか、空爆の頻度を増やしているとしています。ウクライナ軍はアウディイウカへの補給路を確保すべく、反撃を継続して行っている模様です。

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