「南多摩尾根幹線道路」4車線化で風景が一変 多摩NTの大動脈 巨大な中央分離帯を「埋める」区間とは

けっこうな土砂量になりそうな……。

進む4車線化 南多摩尾根幹線道路

 東京都建設局 南多摩東部建設事務所は2024年1月、南多摩尾根幹線道路の4車線化について、昨年12月に行われた多摩市「鶴牧地区」における擁壁工事の説明会資料を公開しました。

 南多摩尾根幹線道路(通称:尾根幹)は、調布市の多摩川原橋から稲城市、多摩市、八王子市を経由して町田市小山の町田街道に接続する約16.5kmの幹線道路で、多摩ニュータウンの造成とともに建設されましたが、多くの区間が暫定2車線のままで、巨大な中央分離帯を残しています。このうち9.5kmを4車線化する事業が進められています。 4車線化は平面構造を基本としつつ、一部高架橋やトンネルなども建設しながら進められますが、この鶴牧地区では、中央分離帯に高い擁壁が構築されます。区間は多摩センター駅に通じる多摩モノレール通り(モノレールの将来的な導入区間)から西へ600mほど。 この区間は現時点でも、南側(西行き)のほうが高くなっていますが、中央分離帯を活用して擁壁が構築され、その擁壁上に4車線の本線(上下線)と歩道・植樹帯などが構築されます。北側の副道、歩道・植樹帯とは、7mほどの高さが生じる見込みです。 擁壁工事はすでに契約済みで、擁壁とその上の道路が完成したのち、現在の道路から車道部の切り替えを行ったうえで、歩道部や副道部の工事に取り掛かる見込み。車道部の切替までで、最低でも3~4年ほどかかる見込みだと説明されています。 尾根幹の4車線化は全9.5kmを東側4.0km、西側5.5kmに分けて進められており、事業区間の東の端は稲城市役所付近、西の端は小田急線の唐木田駅付近となっています。今回の区間は西側の一部です。

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