「列車でタバコ」の歴史が終わる? 新幹線の喫煙ルーム廃止“Xデー”告知

やっぱり……。

ついに発表された「Xデー」

 JR東海・JR西日本・JR九州の3社は2024年1月26日、東海道・山陽・九州新幹線における「喫煙ルーム」の正式な廃止日を発表しました。かねて2024年春の廃止がアナウンスされていましたが、3月16日(土)のダイヤ改正日に廃止となります。

 JR東海では2007年デビューのN700系から、新幹線車内に喫煙ルームを設置してきましたが、近年の健康増進志向の高まりや喫煙率の低下を踏まえ、廃止するということです。そのスぺースには非常用飲料水を配備し、災害等緊急時の対応力向上などに活用する、としています。なお、新幹線の一部駅の喫煙ルームは廃止されません。 これに先立ち、近鉄の特急車内に設置されている喫煙ルームも3月1日での廃止が決まっています。 東海道・山陽新幹線では2020年引退の700系まで、近鉄の特急も同年まで喫煙車が設定されていたものの、その後は喫煙ルームを利用するのみとなっていました。2024年3月以降は、JR東日本の「TRAIN SUITE 四季島」など一部の豪華列車のほか、寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」の一部の個室タイプの客室で喫煙が可能ですが、いずれにせよ車内で喫煙できるのは、極めて限られた列車のみとなります。 かつて列車での喫煙は当たり前の光景で、鉄道黎明期である明治時代の絵画などでも、乗客の風俗のひとつとして喫煙の様子が描かれています。新幹線と近鉄特急の喫煙ルーム廃止は、ひとつの歴史の終わりといえるかもしれません。

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