マキロイが語る“マスターズへの道” 悲願グランドスラム達成へ「試合数重ねる」

2024年の自身開幕戦をDPワールド(欧州)ツアー「ドバイ招待」で迎えたローリー・マキロイ(北アイルランド)。初日に「62」をマークするなどロケットスタートを決めて、最終日もトミー・フリートウッド(イングランド)を逆転して、一時はトップに立ったのだが…。14番パー3で60センチからまさかの3パット。18番ではティショットを池に打ち込む痛恨のミスで、フリートウッドに1打差で敗北した。
「オフ明けの開幕戦だから、そういうミスをするのは仕方ない。ただ、そのミスが最悪のタイミングできてしまった」とマキロイ。「初戦としてはすごくいいものがあった。磨きをかけて次週に臨む」。今週の「ヒーロー・ドバイ・デザートクラシック」はディフェンディングチャンピオンとして挑む。

米国男子ツアーの開幕戦「ザ・セントリー」を欠場したマキロイだが、一時はドバイに住んでいたこともあるからだろうか? 例年アラブ首長国連邦から新年をスタートさせている。今年は4月の「マスターズ」までに「試合を積み重ねて万全で臨みたい」とキャリアグランドスラム達成に意欲を見せている。

メジャー4勝のマキロイだが、マスターズだけ未勝利。「今年のマスターズはおそらくぼくの9か10試合目になるだろう。これまでは6か7だった。試合数を重ねてゲームに磨きをかけたい」とマキロイ。今後のスケジュールとしては、ドバイでの2戦を終えたあと渡米し、“シグネチャー・イベント”の「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」(2月1〜4日)「ジェネシス招待」(2月15〜18日)に出場。もしかすると、その間の「WMフェニックスオープン」への参戦も考えられるという。

その後はフロリダに舞台を移し、「アーノルド・パーマー招待」(3月7〜10日)「ザ・プレーヤーズ選手権」(3月14〜17日)、マスターズ前週の「バレロ・テキサスオープン」(4月4〜7日)へ参戦予定。もし2012年に勝っている「コグニザントクラシック」(旧ホンダクラシック、2月29~3月3日)に出場すれば、マスターズ前に9試合をこなすことになる。

「もちろんマスターズに勝ちたい。もし生涯勝てなかったとしたら…何かが欠けているように感じるかもしれない。ぼくのゲームにオーガスタは合っているという人もいるが、それでもぼくはコースに出ていいプレーをしなければ勝てない。数少ないキャリアグランドスラムを達成した選手に並びたい」と闘志を燃やしている。

四大メジャーを制したキャリアグランドスラマーは、ジーン・サラゼン、ベン・ホーガン(ともに米国)、ゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)、ジャック・ニクラウス、そしてタイガー・ウッズ(ともに米国)の5人。(文・武川玲子=米国在住)

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