車に乗ると頭が痛いのは「シックカー症候群」かも

「シックハウス症候群」ならぬ「シックカー症候群」は知っていますか?シックカー症候群は、シックハウス症候群と同じく化学物質によって身体の不調があらわれることを言います。「車に乗ると気分が悪くなる」という人は、単なる車酔いではなくてシックカー症候群のおそれがあります。シックカー症候群の原因や症状について見ていきましょう。

シックカー症候群とは?
シックカー症候群とは、シックハウス症候群の車バージョンです。車内の空気が化学物質によって汚染されることで、中に乗っている人が体調を崩してしまいます。シートや内装のプラスチックに含まれている化学物質は、独特のニオイで人の気分を悪くさせます。また、冷房や暖房を使う夏場・冬場にもシックカー症候群はあらわれがちです。空調機能を使っていると窓を閉め切った状態になることが多いため、車内が密閉されて余計に空気が悪くなってしまうのです。

車酔いとは違うシックカー症候群の症状
シックカー症候群になると、一見車酔いのような気分の悪さがあらわれます。ですが車酔いとは違い、次のような症状が見られます。

●鼻がムズムズしてくしゃみや鼻水が出る

●吐き気がする

●眠気に襲われる

●イライラしたり落ち込んだり、気分が落ち着かない

●頭痛がしたり、頭がぼーっとしたりする

●喉が痛くなる

どれも風邪をひいたときのような症状ですね。シックカー症候群に気づかないまま症状が深刻化してしまえば、うつのような精神症状や
めまいなどがあらわれます。車の中に長時間同じ体勢でいれば血行不良にもなりますから、貧血のような症状が出ることも。車内での体調不良は車酔いと勘違いしないように、シックカー症候群にあてはまらないかをしっかりチェックしてくださいね。

新車や高級車などで起こりやすい
よく新車や高級車などでシックカー症候群が見られています。新車は車の塗装・整備が施されたばかりですから、乗り古した車よりも化学物質を感じやすくなっています。また、高級車のシートや内装には皮やウッドパネルのような高級感のある素材が多く、これも化学物質をたくさん含んでいます。走行中でも窓を開けて空気を入れ替えたり、消臭剤を使ってニオイを紛らわすなどしてシックカー症候群を防ぎましょう。

writer:さじや

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