「49年間ありがとう!」第10戦車大隊が74式戦車の脱魂式を実施 今後はどうなる?

74式戦車の完全退役も間もなくです。

脱魂式ってナニ?

 陸上自衛隊 今津駐屯地は2023年12月8日(金)、74式戦車の脱魂式を実施したと発表、その様子を公式X(旧Twitter)で公開しました。 脱魂式とは、主要装備が移管されたり退役したさいに、それまでの貢献を称え、感謝する観点から行われる節目の行事です。

 今回、実施されたのは今津駐屯地に所在する第10戦車大隊の74式戦車で、雨が降るなか屋根下に並べられた4両の74式戦車に対して、所属隊員やOB、関係者らが参集し執り行われました。  第10戦車大隊は、1962(昭和37)年に今津駐屯地に新編されて以降、一貫して同地に駐屯し続けてきた歴史ある部隊です。1989(平成元)年には74式戦車の装備を開始、最盛期は4個中隊約50両もの74式戦車を運用していましたが、徐々に規模を縮小。2014年以降は2個中隊約30両にまで減っていました。 ただ、陸上自衛隊の体制変更に伴い、60年余り続いた伝統も来年(2024年)3月をもって終わりになる予定です。計画では、ともに廃止される第10偵察隊と統合され、新たに第10偵察戦闘大隊(仮称)として歩み始めるとのこと。すでに、それを見越して新装備の16式機動戦闘車による訓練も始まっています。  今回の脱魂式は、1974(昭和49)年に制式化されて以来、49年間にわたって活躍した74式戦車に敬意を表し、その労をねぎらうとともに、新体制への移行に向け決意を新たにするために行ったとのことで、公式Xでも、砲塔側面に描かれた部隊マークの一部や所属表記などを消す様子が公開されていました。 

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