海自の次期潜水艦は形が変わる? ミサイル「垂直発射」も視野に研究中

たいげい型の次はどうなる?

防衛装備庁が潜水艦の構造様式を研究中

 防衛装備庁は、2023年11月に開催した「防衛装備庁技術シンポジウム2023」の資料を公表しました。その中で、潜水艦については、新装備や新技術を踏まえた「従来にない船体形状・構造への変更」も視野に入れて研究を行っていることを明らかにしました。

 日本政府は、昨年(2022年)12月に発表した「防衛力整備計画」に、垂直ミサイル発射システム(VLS)を搭載した潜水艦を開発することを盛り込んでいます。  VLSを搭載した潜水艦はアメリカ海軍などでよく見られますが、海上自衛隊には2023年現在ありません。防衛装備庁は、潜水艦の新装備としてVLS、新技術として「耐衝撃・音響ステルスに優れる浮甲板」をあげており、潜水艦構造様式の研究を行っています。  VLSを装備した潜水艦は、ミサイルを比較的多く搭載できたり、短時間で連続発射できるメリットがありますが、一方で大型の船体が必要になるほか、射撃管制システムが複雑になるなどのデメリットもあります。  日本にVLSを搭載した潜水艦が配備された場合、海上自衛隊の潜水艦の運用も大きく変化する可能性があります。現在は、あくまで設計前の研究段階ですが、次期潜水艦がどのような姿になるか注目されます。

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