7年ぶりQTは強者だらけ 複数年シードは行使せず…三ヶ島かなの「ぐちゃぐちゃな気持ち」

<JLPGA ファイナルQT 2日目◇29日◇葛城ゴルフ倶楽部宇刈コース(静岡県)◇6421ヤード・パー72>

2017年に初めて手にしてから守ってきたシード権を、今年喪失した三ヶ島かな。21年のメジャー大会「JLPGAツアー選手権リコー杯」の優勝で得た3年間の複数年シードを保持しているが、それを行使せず。ファイナルQTに出場し、自力で前半戦出場権を獲得しようと奮闘している。
「自分の人生のためには出なきゃいけないと思っていた」として決断を下したこの舞台。今年は3月に左ヒザじん帯を損傷し、半年間はテーピングを巻きながらのプレーを余儀なくされた。さらに1年間を通して体調管理にも悩み、ゴルフに集中することすらなかなか難しかった。

葛城に入る前も、いまも、完全に前向きな気持ちになれているわけではない。「なんでここにいるんだろうという気持ちもあるし、懐かしい気持ちもある。ネガティブなだけじゃなくて、ポジティブなことも考えられたりしている。ぐちゃぐちゃな気持ちです」。それでも、立ちたい場所に戻れるように、前を向いて進むしかない。

来季前半戦にフル出場できるのは、35位以内がひとつの目安になる。初日は1オーバーの38位タイとやや出遅れたが、2日目は4バーディ・3ボギーの「71」で回り、トータルイーブンパー・29位タイに浮上。“圏内”に入って、残りはあと半分だ。

「きょうはミスしたときがショートサイドだった。ガッツパーも2つあったし、自分らしくはないけれど、“センター狙い”だったらもっと生かせるはずだと思う」と、手堅いマネジメントでまずはスコアロスを最小限に抑えて、チャンスをものにしていくことを目指す。

今年シードを喪失したのは15人。ツアー優勝を経験している選手たちが、ファイナルQTに出場している。「強者だらけ、頑張らないといけない」。ツアーをけん引するメジャー覇者は、さらに気合いを入れた。(文・笠井あかり)

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