
セリエA第11節が5日に行われ、ユヴェントスとフィオレンティーナが対戦した。
12シーズンぶりに欧州のコンペティションに参戦していない今季、ユヴェントスは開幕からここまで好調をキープ。10試合を7勝2分1敗という成績で駆け抜け、インテルに次ぐ2位につけている。4連勝を狙う今節は、フィオレンティーナの本拠地『アルテミオ・フランキ』に乗り込む。フィオレンティーナは現在2連敗中で、嫌な流れを断ち切る一戦としたい。
ユヴェントスはマヌエル・ロカテッリ、アドリアン・ラビオ、フェデリコ・キエーザといった面々が先発入り。ダニーロやティモシー・ウェアが欠場するのは痛手ではあるものの、ドゥシャン・ヴラホヴィッチをベンチに置くなど万全の体制を整えてこの試合に臨む。一方のフィオレンティーナはアルトゥール、ルーカス・ベルトラン、ニコラス・ゴンサレスとこちらもスターティングメンバーに主力を揃えた。
試合は立ち上がりの10分に動く。ユヴェントスは自陣からのビルドアップで敵陣へ前進していくと、モイーズ・キーンのポストプレーからボールを引き取ったラビオが左サイドへ展開。待っていたフィリップ・コスティッチが縦へかわしてグラウンダーのボールを送ると、ニアサイドに飛び込んだファビオ・ミレッティがダイレクトで押し込んだ。自陣からの丁寧な繋ぎでゴールをこじ開け、ユヴェントスが幸先の良いスタートを切っている。
ホームで先手を取られたフィオレンティーナは30分、ペナルティエリア手前でボールを持ったN・ゴンサレスが左足を振り抜くも、左足から放たれた強烈な一撃はGKヴォイチェフ・シュチェスニーに弾き出される。45分にはボックス手前で獲得したフリーキックをクリスティアーノ・ビラーギが直接狙うも、ここでもGKシュチェスニーが立ちはだかる。前半アディショナルタイムには左コーナーキックからルカ・ラニエリがヘディングシュートを狙ったが、わずかにクロスバーの上へ。前半はこのままユヴェントスの1点リードで終了した。
後半に入ってもフィオレンティーナが同点を狙うべく反撃の機会を探る時間が多くなったが、ユヴェントスは固い守備陣系に綻びを見せず、1点リードのまま試合を進める。後半アディショナルタイムには右サイドを破ったウェストン・マッケニーからのクロスボールを、途中出場していたヴラホヴィッチが頭で合わせたが、シュートはGKピエトロ・テラッチアーノに防がれた。
試合はこのままタイムアップ。安定した試合運びを見せたユヴェントスがセリエAで4連勝、さらには6試合連続のクリーンシートを達成した。一方のフィオレンティーナはこれで3連敗となっている。
次節、ユヴェントスは11日にカリアリをホームに迎える。一方、フィオレンティーナは9日にヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)のチュカリチュキ戦を挟んで、次節のセリエAでは12日にボローニャとホームで対戦する。
【スコア】
フィオレンティーナ 0-1 ユヴェントス
【得点者】
0-1 10分 ファビオ・ミレッティ(ユヴェントス)