レアル・マドリード、ラージョの激しいスタイルに苦戦しスコアレスドロー…ジローナに首位を譲る

 ラ・リーガ第12節が5日に行われ、レアル・マドリードとラージョ・バジェカーノが対戦した。

 レアル・マドリードは第6節アトレティコ・マドリード戦で今季初黒星を喫したものの、以降はラ・リーガで3連勝を記録。前々節はセビージャとのアウェイゲームをスコアレスドローで終え、前節は敵地開催のエル・クラシコでジュード・ベリンガムが圧巻の2ゴールを決め、2-1で逆転勝利を飾った。チャンピオンズリーグ(CL)でも3戦全勝と好調をキープしている中、今節はホーム『サンティアゴ・ベルナベウ』でラージョ・バジェカーノと激突。ラージョ・バジェカーノも直近の7試合を無敗で駆け抜けるなど好調をキープしており、難しいアウェイゲームでも勝ち点を持ち帰るためのコンディションが整っている。

 レアル・マドリードはエル・クラシコからスターティングメンバーを4名変更。負傷離脱が公式発表されているオーレリアン・チュアメニの位置にはエドゥアルド・カマヴィンガが起用され、フラン・ガルシア、ルカ・モドリッチ、ホセルが先発に復帰した。一方のラージョ・バジェカーノはイシ・パラソン、アルバロ・ガルシア、ラウール・デ・トマスらがスタメンに並んでいる。

 試合は立ち上がりからレアル・マドリードがボールを握って相手の隙を探る展開となる。6分には敵陣で相手のパスがズレたところを狙っていたフェデリコ・バルベルデがボールを掻っ攫い、自らペナルティエリアまで持ち運ぶと、GKとの1対1のチャンスを迎える。だが、飛び出してきたGKストレ・ディミトリエフスキに阻まれ、開始早々のゴールとはならなかった。

 その後は球際でファウルと厭わずに闘ってくるラージョ・バジェカーノにレアル・マドリードが手を焼く時間が続いたが、31分には左サイドからベリンガムがチャンスクリエイト。対峙したイシをかわしてスルーパスを通すと、内側のスペースを駆け上がったF・ガルシアにボールが渡る。寄せてきた相手をかわしてフィニッシュまで持ち込んだが、シュートはクロスバーの上へと外れた。

 直後の39分には再び左サイドで、今度はヴィニシウス・ジュニオールが魅せる。ペナルティエリア左で2人に寄せられながら、一瞬のスピードで縦に持ち出してマイナスへ折り返し。待っていたホセルが左足を振り抜くと、シュートは枠を捉えたものの、再びGKディミトリエフスキが立ちはだかる。前半はこのままスコアレスで終了した。

 後半に入っても試合の構図は変わらなかったものの、レアル・マドリードはなかなか均衡を破るには至らない。71分にはベリンガム、バルベルデと繋いで、右サイドへ開いたダニエル・カルバハルがグラウンダーのボールを送ると、ニアサイドへポジションを取っていたロドリゴが右足ダイレクトで狙う。ファーサイドへ向かったシュートはGKディミトリエフスキの手をかすめて枠を外れた。

 対するラージョ・バジェカーノは前半こそカウンターでゴールに迫るシーンを作れていたが、終盤に差し掛かると勝ち点「1」を持ち帰るため方向へ腹を括る。クリーンシートを達成しようとする選手たちはより激しさが増し、レアル・マドリードの選手たちがフラストレーションを溜めるシーンも目立っていく。

 後半アディショナルタイムもレアル・マドリードはゴールに向かう姿勢を見せたものの、最後までゴールネットを揺らすことはできず、試合はスコアレスでタイムアップを迎えた。レアル・マドリードはエル・クラシコの劇的勝利の後で連勝を成し遂げられず、ジローナに首位を譲って2位に後退。今季2度目のドローとなった。一方のラージョ・バジェカーノは敵地で勝ち点「1」を積み上げ、8戦無敗を達成している。

 この後、レアル・マドリードは8日にCLのブラガ戦を挟み、次節のラ・リーガでは11日にバレンシアをホームに迎える。一方、ラージョ・バジェカーノは11日に次節のラ・リーガでジローナをホームに迎える。

【スコア】
レアル・マドリード 0-0 ラージョ・バジェカーノ

【得点者】
なし

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