アラウホが後半ATに決勝弾! バルサがソシエダとの上位対決制す…久保建英は再三好機を演出

 ラ・リーガ第12節が4日に行われ、レアル・ソシエダとバルセロナが対戦した。

 現在4位のバルセロナと5位のレアル・ソシエダによる注目の上位対決。敵地に乗り込むバルセロナは、前節レアル・マドリードとの“エル・クラシコ”で逆転負けを喫し、開幕からの無敗記録がストップした。対してホームのレアル・ソシエダは前節ラージョ・バジェカーノに勝ち切れず、リーグ戦での連勝を逃した。互いに2試合ぶりの勝利を目指す一戦。絶好調を維持する日本代表MF久保建英の活躍にも注目が集まる。

 序盤に主導権を握ったのはホームのレアル・ソシエダ。キックオフ直後に右サイドの久保からアイヘン・ムニョスを経由し、ボックス左角付近のアンデル・バレネチェアにボールが渡る。バレネチェアはカットインから右足を振り抜くも、低い弾道のシュートはGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンのセーブに阻まれる。3分には久保の左CKにミケル・メリーノが頭で合わせたが、シュートは惜しくも枠の左へ外れた。

 16分には久保にチャンスが到来。メリーノが最前線でボールを収めると、ミケル・オヤルサバルを経由し左のバレネチェアへ展開。バレネチェアのグラウンダーのクロスにファーサイドで久保が合わせたが、シュートはGKテア・シュテーゲンの好セーブに阻まれた。反撃に出たいバルセロナだが、なかなか良い形でチャンスを作れず、自陣に押し込まれる時間が続く。

 レアル・ソシエダはボールを保持しつつ、中央からの攻撃を軸に何度か際どいシーンを作っていく。32分には久保の右CKがボックス内左へこぼれると、これを拾ったA・ムニョスがゴール前へ折り返す。GKテア・シュテーゲンが反応したこぼれ球に最後はマルティン・スビメンディが詰めたが、あと一歩のところで押し込むことはできない。前半はこのままスコアレスで終了。バルセロナはシュートわずか2本に終わった。

 後半に入り54分、右サイドをドリブルで持ち上がった久保が相手選手を引き付け中央へパス。しかしブライス・メンデスのシュートはGKテア・シュテーゲンに難なくキャッチされる。劣勢のバルセロナは次々と攻撃的なカードを切っていく。57分にはペドリとフェラン・トーレス、69分にはハフィーニャとラミン・ヤマルを投入し状況の打開を図る。

 しかし、レアル・ソシエダ優位の展開は変わらず。71分にはボックス手前でルーズボールを拾ったバレネチェアが強烈なダイレクトボレーを放つも、GKテア・シュテーゲンが好セーブ。直後には久保がドリブルでボックス内右の深い位置まで侵入し中央へ折り返すも、戻ったペドリの対応に遭いシュートに持ち込むことができない。バルセロナは75分、ハフィーニャがFKを直接狙ったが、シュートは枠の上へ外れた。

 バルセロナは終盤にかけてボール保持率を高め、レアル・ソシエダを押し込んでいく。90分には細かいパス交換からロナルド・アラウホが強烈なミドルシュートを放つ。直後にはボックス手前でボールを引き出したペドリがスルーパスを送り、抜け出したガビが右足で狙うも、いずれもGKの好セーブに阻まれた。90+2分、バルセロナはイルカイ・ギュンドアンのアーリークロスにアラウホがダイビングヘッドで合わせてネットを揺らす。VARの結果ゴールが認められ、バルセロナが土壇場で先制に成功した。

 試合はこのまま0-1で終了し、バルセロナが上位対決を制して2試合ぶりの白星を手にした。次節、レアル・ソシエダは11日にアウェイでアルメリアと、バルセロナは12日にホームでアラベスと対戦する。

【スコア】
レアル・ソシエダ 0-1 バルセロナ

【得点者】
0-1 90+2分 ロナルド・アラウホ(バルセロナ)

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