
タイヤの空気口のキャップをなくしてしまった場合、ただちに取り付ける必要はあるのでしょうか。キャップを付けていないクルマも見られます。
やべえ、キャップなくしちゃった!?
クルマや自転車など、タイヤの空気口(エアバルブ)には一般的にキャップが取り付けられています。空気を充填するために外したキャップが、あらぬところにコロコロ……これで焦った経験を持つ人もいるかもしれません。
ただ、そこまで大急ぎで対処しなければ、という事案でもないようです。バルブを製造するメーカーによると、基本的には、キャップがなくても空気はほとんど抜けないのだそうです。というのも、バルブ内部の弁(バルブコア、「ムシ」とも)により、空気が外へ漏れない構造になっているので、メーカー曰く「1年くらいのスパンで見れば、バルブからも若干の空気漏れはありますが、タイヤ全体から抜けていく空気の量のほうが多い」とのこと。 ではなぜキャップが必要なのでしょうか。キャップなしでも緊急性こそ要しないものの、キャップはバルブ内に水やほこりが入ることを防止するために重要です。バルブキャップがない場合、たとえば、弁が異物をかんでしまうと、空気を入れても抜けてしまう状態になるほか、水がバルブの金属やゴムを劣化させる要因にもなるそうです。 なお、こうしたバルブの機能やキャップの役割は、クルマでも自転車でも基本的に同じだそうです。