
<メイバンク選手権 2日目◇27日◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6596ヤード・パー72>
最終ホールをバーディとして笑顔のホールアウトを迎えた畑岡奈紗が、トータル6アンダーの20位タイで2日目を終えた。首位とは6打差ながら、36ホールを残すなかで“射程圏内”を守って週末のプレーへと向かう。
1番で絶好のバーディチャンスを逃し天を仰ぐと、2番ではボギー。それでも3番パー5で3打目を寄せてバウンスバックのバーディ。8番でもバーディを奪い1アンダーで折り返したが、その後はパー行進を続けた。
スコアが動いたのは15番パー5。ここでボギーを喫し、スタート時のスコアに後退したが、そこから圧巻の上がり3連続バーディ。「最後上がり3つで獲れたのでよかったです」と、一瞬満足感を漂わすが、冷静に振り返れば。物足りないのは確かだ。
「5メールだったり15メートルにつけたり、そういう繰り返しだと、リズムに乗れない」と、チャンス増産が今の課題。17ホールでパーオンに成功しているが、遠いバーディパットではなく少しでも近くへという気持ちもある。「3回打てば1回は入るかな」と、とにかくピンを目がけて攻める姿勢を貫いていく。
グリーン上に苦しみながら過ごした夏も終わり、「パッティングは最後よかった」と光が見えてきた。残りは今週を含めて3試合。エンジンをかける時間も少なくなった。「かみ合ってくれれば」と期待を込め、残り36ホールで大量バーディを奪いにかかる。(文・高桑均)