「伝説の最期のフライト」JALが再び実施! 「退役機に乗って飛行機の墓場へ…」驚愕の全容とは

JALが引退する飛行機の売却にともなう回送運航に乗客を乗せ、ファンとともにその”眠りの地”へ向かうという異例の企画を再び実施します。第2段となるこのツアー、内容には磨きがかかっているようです。

20年主力だった「777-200ER」のラスト1機を用いて

 2023年11月12日をもって定期便から全機退役となるJAL(日本航空)の「ボーイング777-200ER」。同社が、ラストフライト担当機、そして777-200ERのラスト1機(機番「JA703J」)を用いて、12月12日より再び、驚きの航空ファン向け企画を展開します。売却にともなうフェリーフライト(回送運航)に乗客を乗せ、貸切便(チャーター便)として運航し、ファンとともにJA703Jの”眠りの地”であるアメリカ・カリフォルニア州へ向かうというものです。 この企画は2023年5月に、777-200ERの「JA701J」で初実施。国内航空会社としては初めての試み、かつ航空ファンにとっては伝説的ともいえるフライトとなりました。12月実施のJA703Jのツアー企画では、5月実施分を踏襲しながら、アップデートが図られているとのこと。どのような変化があるのでしょうか。

 JALのボーイング777-200ERは、同社で長年にわたり大型フラッグシップの役割を果たしたボーイング777シリーズのひとつで、2002年8月に運航を開始。導入以来長らく国際線をメインで担当したのち、近年では国内線機材に転換され、おもに羽田発着の国内幹線などへ投入されていました。 また、国際線仕様機はフライト時間が長いことから、内装が国内線仕様機より豪華になっているのが一般的です。そのようななかJALは、777-200ERを、フルフラットシートを搭載したビジネスクラスをはじめとする国際線仕様の客室をほぼそのまま活用し、国内線に定常的に就航させたことから、転換後は「豪華すぎる国内線向け旅客機」として話題にもなりました。 チャーター便はカリフォルニア州のロサンゼルス空港に向かいます。このフライトは特別な航路を用いて運航され、JA703Jが安置される予定のビクタービル空港の上空で、ローパス(低空飛行)を実施予定。「世界中から集まった航空機が整然と砂漠に眠る姿を、上空からご案内する予定です」と同社は説明しています。

「伝説のツアー」前回とはどう違うのか?

 ツアーは12月12日より3日間・5日間コースで開催されます。現地観光でのもっとも大きな目玉は、航空ファンのあいだで「飛行機の墓場」として知られ、多数の旅客機が地上でとどめ置かれながら次の役割を待つ、ビクタービル空港、そしてモハベ空港の見学です。12月実施分ではこの見学方法に、アップデートが図られています。 5月実施分では、この2空港の敷地内に入り、退役した旅客機たちが翼を休める姿を間近で見るというものでした。 12月実施分の5日間コースでは、モハベ空港では敷地内見学が設けられる一方で、ビクタービル空港では、敷地外近くでJA703Jのローパスを地上から見学予定で、JAL機としての最後のフライトを行うJA703Jの姿を見ることができます。

 ツアー定員は40人となり、1次募集は、10月30日まで行われる予定です。旅行代金はJA703Jの搭乗のみとなる「3日間コース」が52万9000円から、JA703Jの搭乗のほか、モハベ・ビクタービル空港のツアーが組み込まれた「5日間コース」が69万9000円からとなっています。

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