永井花奈が「珍しく軽い」ニューパターで復調 安定感のあるゴルフで狙うは最終戦出場権

<富士通レディース 2日目◇13日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>

直近4試合をアンダーパーフィニッシュ。今大会も2日目を終了してトータル7アンダー・9位タイと、危なげなく予選を通過した永井花奈。好調を支えるのは、「ミヤテレで変えました」と9月末に替えたというパターだ。
「たまたまミヤテレの練習グリーンに置いてあったのでぜんぶ試したんです。その中でも、キャッシュインみたいな形のパターと、今使っているパターの2本が、上りの5メートルですごいきれいに転がってくれて」と、9月に宮城県で開催された「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で運命的な出会いがあったという永井。

「もともとセンターシャフトのパターを使っていたので、替えやすかったです」と、『AR GOLF(アールゴルフ)』というフランスのメーカーの『ペンドラゴン LT』をすぐに実践投入した。

「私の場合、一般的なパターで打つと上のほうに当たってしまうので、わざとアッパー気味に打ってトップスピンをかけていました。でも、試合でラインや距離などを考えていたら、たまにアッパーに打つのを忘れてミスヒットすることがあったんです」と、パターにちょっとした不安を抱えていた。

永井が新投入したパターは「フェースがぶ厚いので、思った通りに打てて、芯に当たりやすくて、ミスに強いパターだなと感じます。際どいパーパットも入ってくれています」と新しい相棒に好感触を得ている。

さらに「バランスかもしれませんが、今には珍しく軽いです。ヘッドの重いパターを使っていたけど、ショートパットであまり距離感が出なくて。でも今は、ショートパットで曲げたり、真っすぐ打ったり、思い通り打ち分けられています」と、近年のトレンドと反するパターで「スコアもまとまってきました」と結果もついてきている。

今大会でも「パターの調子はよかったです」と語るように、2日間で54パット、1ラウンド平均27パットと安定感抜群。しかし、最終日が荒天で中止の可能性があると知ると「最終ホールのボギーが悔しいですね。ティショットが左のバンカーにつかまって、セカンドもグリーン右のバンカーに入れてしまいました。うまく寄せられず2パット」と、パター以外のところでスコアを落としたことを悔やんだ。

「TOTOも意識してましたが、年間のポイントも大事なので」と、このままだと出場圏内に入れない「TOTOジャパンクラシック」は諦めるものの、最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に出るためにも多くのポイントを積み重ねたかったという永井。

とはいえ、パターが復調し、上位で争えるようになっているのも事実。残り試合でポイントを積み重ねることはもちろんだが、6年ぶりの優勝で最終戦への切符を手にすることにも期待がかかる。(文・杉本夏希)

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