
<富士通レディース 初日◇13日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>
「パッティングがしっかり決まってくれたので、スコアにつながったと思います」。開口一番、7バーディ・1ボギーの「66」をマークできた理由を語った稲見萌寧。続けてこの日のベストパットとして「6番」と答えた。
その理由は「19メートルが入った」と、超ロングパットを沈めたからだという。「(セカンドショットが)狙った方向ではありましたが、ちょっとショートして19メートル残ってしまいました」と、本人が「変なところ」と振り返る位置につけてしまった。
「出だしフックで、スライスしてフックしてスライスして。真っすぐ打つと言って打ったからちょっとまぐれっぽい感じ」とラッキーもあったが超ロングパットでいい流れをつかんだ。
前週の「スタンレーレディス」では、チャンスにつくもなかなかパットが決まってくれず、唇をかみしめていた稲見。そこで「エースパターに戻した」ところ、7バーディを奪う活躍を見せた。パターを戻すにあたって「フェースの動きを“真っすぐ真っすぐ”のイメージから“開閉”するよう」にしたこともばっちりハマったという。
「初日はいいスタートが切れるようになってきた」と話すように、これで8月の「ニトリレディス」から7試合中6試合で60台スタート。そこから伸ばしきれない展開が続いているが、「もう1ランク上に行けるように、ピンを狙い続けてスコアを出せるように頑張りたいです」と、攻めのゴルフで今季初優勝を狙う。(文・杉本夏希)