
プレミアリーグ第8節が7日行われ、トッテナムとルートン・タウンが対戦した。
今季のトッテナムはアンジェ・ポステコグルー新監督のもとで好調をキープ。開幕からここまで5勝2分、カラバオ・カップこそ早期敗退の憂き目を見たものの、プレミアリーグでは無敗で駆け抜けている。今節対戦するのは、クラブ史上初となるプレミアリーグに臨んでいるルートン・タウンだ。ここまでわずか1勝と苦しいシーズン序盤戦を過ごしており、ホームスタジアムの改修工事の関係で延期となっていた第2節バーンリー戦を3日に開催した関係で、中3日で強豪との一戦に臨む。
トッテナムはキャプテンのソン・フンミンを筆頭に、クリスティアン・ロメロ、イヴ・ビスマ、ジェームズ・マディソンらの主力がスターティングメンバーに並んだ。イヴァン・ペリシッチに加えてマノル・ソロモンの離脱が発表され、手薄となっているウイング陣は、右がデヤン・クルゼフスキ、左がリチャーリソンという予想に。ベンチにはブライアン・ヒルが戻ってきている。一方、ルートン・タウンはトム・ロッキャーやカールトン・モリスらが先発に名を連ねた。
試合は立ち上がりからトッテナムが数多くのチャンスを作り出す。3分、敵陣右サイド開いた位置でパスを受けたクルゼフスキが左足でクロスボールを送ると、ファーサイドに走り込んだリチャーリソンが反応。しかし、タイミングが僅かに合わず枠を外れる。直後の4分にはペナルティエリア手前で前を向いたマディソンからのスルーパスでリチャーリソンが抜け出すと、右足でフィニッシュ。今度はGKトーマス・カミンスキのビッグセーブに阻まれた。
畳み掛けるトッテナムは7分、敵陣中央でミッキー・ファン・デ・フェンからのパスを引き出したソン・フンミンがペドロ・ポロとのパス交換で前を向く。背後のスペースへスルーパスを送ると、ボックス内に侵入したポロがダイレクトで狙ったが、GKカミンスキの飛び出しと背後からの寄せによって枠に飛ばすことはできなかった。
序盤はトッテナムが怒涛の攻撃を披露したが、時間の経過とともに徐々に勢いが失われていく。それでも30分、素早い出足で敵陣中央へ寄せたパペ・マタル・サールがボールを奪うと、相手を引き付けて右へ渡す。ペナルティエリア右で待っていたクルゼフスキが左足で狙ったが、再びGKカミンスキが立ちはだかった。
ルートン・タウンはなかなか決定機を作り出すことができなかったが、39分には敵陣で得たフリーキックからゴール前で混戦が生まれると、最後は粘りを見せたイライジャ・アデバヨが強引に狙う。シュートが右ポストに当たったこぼれ球をロッキャーが押し込んだものの、直前のアデバヨのプレーにてファウルが確認され、得点は認められなかった。
前半アディショナルタイムには敵陣をドリブルで進んでいったビスマが倒れたものの、これがシミュレーションと判定され、2枚目のイエローカードで退場処分に。直後に前半は終了したものの、トッテナムは残る45分間を10人で戦うこととなった。
後半に入るとトッテナムが動く。リチャーリソンに代えてピエール・エミール・ホイビュルクを送り出した、すると立ち上がりの53分、トッテナムが均衡を破る。右コーナーキックの場面でクルゼフスキからのパスを受けたマディソンが、ボックス右で巧みな技術を見せ、深い位置まで持ち運んでマイナスへ折り返す。最後はファン・デ・フェンがダイレクトで沈め、トッテナムが先手を取った。
その後は数的不利のトッテナムが押し込まれる時間が続き、ルートン・タウンがフィニッシュまで持ち込むシーンを増やす。だが、なかなかビッグチャンスを作るには至らず、トッテナムの体を張った守備を完全に攻略することができない。試合はこのままタイムアップを迎えた。
これでトッテナムはプレミアリーグ2連勝。開幕からの無敗試合数を「8」まで伸ばした。一方のルートン・タウンは2連敗を喫し、これで早くも今季6敗目。初のプレミアリーグ挑戦で苦しいシーズン序盤戦を過ごしている。
次節、トッテナムは23日にフルアムをホームに迎える。一方、ルートン・タウンは21日に敵地でノッティンガム・フォレストと対戦する。
【スコア】
ルートン・タウン 0-1 トッテナム
【得点者】
0-1 52分 ミッキー・ファン・デ・フェン(トッテナム)