JR日南線ルートを一気に短絡 東九州道「宮崎~日南」開通でどうなった? 台風”ダブル寸断”も回避

宮崎~油津~志布志の未開通部の「根元」が完成して半年です。

油津までの長い海岸線ルートを回避

 国土交通省 延岡河川国道事務所は2023年9月20日(水)、東九州道の宮崎~日南のエリア全通による効果を発表しました。 東九州道は、宮崎市まで下りてきたあと、日南・志布志を経由してぐるっと回り、加治木で九州道に合流するルートです。加治木~志布志はすでに開通していますが、JR日南線に並行する海沿い区間は大部分が事業中となっていました。 そのなかで、2023年3月に清武南IC~日南北郷IC(約17.8km)が開通。これにより、宮崎市街から油津方面へ直結を果たしました。 JRに沿った海岸線のクネクネした国道220号を丸ごとショートカットすることになり、所要時間は78分から61分に大幅改善。油津までの交通の約6割が東九州道へ移り、地元道路の混雑が大きく緩和することとなりました。 JR日南線の沿線は崖下の海岸線が多く、台風や大雨など、ともすれば災害で線路も道路も寸断されることが多くなっています。2021年の台風14号では線路と道路がどちらも止まり、代替ルートに頭を悩ませることとなりました。東九州道は、こうした災害時の緊急輸送路としても活躍が期待されています。 最後の未開通区間「日南志布志道路」のうち、油津から南郷までは事業中、宮崎・鹿児島県境の山越え区間が未事業化で、奈留ICから串間・夏井を経由して志布志までが事業中となっています。

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