
今夏のマーケットでチェルシーに新加入したベルギー代表MFロメオ・ラヴィアが負傷したようだ。イギリスメディア『ガーディアン』が8日に報じている。
昨季までサウサンプトンに所属していたラヴィアは、今夏の移籍マーケットで多くのクラブからの関心が報じられていた。最終的にはチェルシー入りで交渉がまとまり、8月18日付で7年契約での加入が正式発表。移籍金は5300万ポンド(約98億円)に500万ポンド(約9億円)の追加オプションが付随した総額5800万ポンド(約107億円)と報じられ、背番号は「45」に決まっている。
現時点でチェルシーは今季の公式戦5試合を消化したが、ラヴィアはいずれの試合のピッチにも立っていない。現在はインターナショナルマッチウィーク開催に伴う中断期間に突入しているが、ラヴィアは今回のベルギー代表メンバーには選出されておらず、新天地でのデビューに向けてチェルシーで調整を続けていた。
このような状況の中、ラヴィアは7日に行われたトレーニングにて負傷したという。『ガーディアン』によると、ラヴィアは足首を痛めた模様だ。現在クラブは検査の結果を待っている状況だと報じられている。
仮にラヴィアが長期離脱となると、チェルシーにとっては大きな痛手だ。昨季からチェルシーでは負傷者が続出しており、一時は10選手が同時に離脱したこともあった。今シーズンに突入してからも状況は変わっておらず、今夏にライプツィヒから加入したフランス代表FWクリストファー・エンクンクは左ひざ半月板損傷の影響で手術を実施し、約2カ月間の戦列離脱を強いられている。今季よりキャプテンに就任したイングランド代表DFリース・ジェームズはハムストリングを負傷しており、フランス代表DFウェズレイ・フォファナはひざの前十字じん帯(ACL)を損傷した影響で手術を受けたため、今季中に復帰できるかが不透明な状況だ。他にも、フランス代表DFブノワ・バディアシル、アルバニア代表FWアルマンド・ブロヤ、イングランド人GKマーカス・ベッティネッリの3選手が昨季見舞われた負傷により今季もリハビリを継続。イングランド人DFトレヴォ・チャロバーやU-20イングランド代表MFカーニー・チュクエメカも離脱中だ。
今月5日にはチェルシーのクラブ公式HPを通して、負傷中のバディアシル、ブロヤとともに公式戦出場可能なコンディションへ近づいていることが報じられていたラヴィア。現時点でクラブより負傷の程度は明かされていないものの、チェルシーでの公式戦デビューが後ろ倒しとなる可能性も低くはなさそうだ。