畑岡奈紗が警戒する“スピンバック” 1年5カ月ぶりの予選カット翌戦は「20アンダーを目指せれば」

<クローガー・クイーンシティ選手権 事前情報◇6日◇ケンウッドCC(オハイオ州)◇6515ヤード・パー72>

畑岡奈紗の記憶では、この大会は“やわらかい”。昨年から始まったシンシナティ戦の第1回大会は、降雨によりコースがぬかるんだ状態で、優勝スコアがトータル22アンダーとロースコアの戦いになった。今年は硬さも戻りつつあるなか少し趣きが異なるが、それでも「20アンダーを目指せれば」と優勝スコアを予想する。
昨年大会では2日目を終えて6位タイと好位置につけたが、3日目に「77」と失速。パー5での判断ミスなどもあって30位タイにまで後退した。最終日こそ再びスコアを伸ばしたが、結果は20位タイとV戦線に絡めずに終了。今年もここまでは軟らかい状態で「ショートアイアンのスピンだけ気をつければ」と、短いクラブで必要以上にかかる“スピンバック”を警戒する。それでもこのあとの予報ではコースも乾くと予想され、次第に硬くなっていくコースへの順応も必要となってきそうだ。

先週の「ポートランドクラシック」では“そこまで悪くない”なかで1年5カ月ぶりの予選落ちを喫した。少し早めに入った今週の会場では月曜日に18ホール、火曜日にアウトコース9ホール、そして水曜日はプロアマでインコースを回り、合計36ホールの準備で戦闘態勢を整えている。

「ティショットで3番ウッドを使うところが多いので、そういうところでチャンスメイクできればいいかなと思います」。ホールごとで距離の長短のメリハリが強く、短いホールではしっかりとバーディを奪っていきたい。そのためにはスピンコントロールが大事と戦略を練っている。

畑岡の距離をもってすれば、パー5でもスコアを伸ばせそうなホール構成だが、昨年の3日目には12番パー5、15番パー5でミスを重ねて上位から脱落した。そんなイメージも残るなか、入念なコースチェックで今年は十分なマネジメントを頭に叩き入れ、初日からスコアを出していく構えだ。

今季はここまで未勝利。メジャーシーズンも終えて、次なる目標は“年間最低1勝”のノルマ。優勝を狙うと話したカナダ戦、ポートランド戦は不本意な結果に終わっているだけに、昨年の雪辱を果たして勝利へと突き進みたい。(文・高桑均)

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