
<クローガー・クイーンシティ選手権 事前情報◇6日◇ケンウッドCC(オハイオ州)◇6515ヤード・パー72>
日本人選手が増えれば同組となることは不思議ではないが、これが予選ラウンドだとまだ珍しい。今大会は、渋野日向子と勝みなみが同じグループに組み込まれ、ジーナ・キム(米国)とともに2日間をプレーすることになった。
「頑張ろうねって言って、マジで頑張ろうって」と、2人同組となったことで気持ちも上がっている。「アゲアゲで!」と米国本土では初めてのプレー。練習ラウンドでは一緒にプレーもするが、本戦ではめったにならないもの。2人にとっては追い風となりそうだ。
「楽しみ、一生懸命頑張ります。2人で盛り上げて」と、仲のいい2人が相乗効果でスコアを伸ばしていく、そんな展開を目指す。ちなみに日本開催の米ツアー「TOTOジャパンクラシック」では昨年大会の第1ラウンドで回っているが、そのときは勝が1オーバー、渋野が3オーバーとともに出遅れている。
2日間をともにするコースについては、「飛ぶ人にとってはまったく意味のないようなバンカーがあるけど、飛ばない人は気になる。飛ぶ人には有利」と、飛距離が恩恵を受けるホールもちらほら。中には短いパー4もあり、「スプーンとかを(ティショットで)持ったとしても意外とミドルアイアン以下で打てる」と、距離のないパー4の攻略がスコアを左右することになりそうだ。
先週は5アンダーで飛び出しながら2日目はイーブン、そして3日目に再び5アンダーを記録するも、最終日は「情けない」とイーブン。しっかりとスコアを伸ばしきれないプレーに歯がゆさを覚えた。「4日間戦って、上で戦えるように頑張りたい」と、同じ轍は踏まない。今週終了後のポイントランキングで43位内に入れば、TOTOに出場できるが、現在の72位から浮上するために、是が非でも上位進出を目指す。(文・高桑均)