
マンチェスター・ユナイテッドは6日、同クラブに所属するブラジル代表FWアントニーのDV疑惑について声明を発表した。
アントニーは、ワールドカップ南米予選に臨むブラジル代表に選出されていたが、ブラジルサッカー連盟(CBF)は4日に同選手が代表チームから離脱したことを発表。現地時間8日にホームでボリビア代表、12日にアウェイでエクアドル代表との対戦が予定されているが、代役としてアーセナルに所属するガブリエウ・ジェズスを追加招集することが決定していた。
CBFはアントニーの離脱理由について、「今週月曜日(9月4日)に明らかになったアントニーに関する事実について調査が必要であり、被害者とされる人物、選手本人、ブラジル代表チーム、CBFを保護するため」とのみ発表。具体的な理由については明かされていないが、『スカイスポーツ』や『ガーディアン』などイギリスの有力メディアは、元恋人に対する暴力、DV(ドメスティック・バイオレンス:家庭内暴力)疑惑が、CBFの決定の背景にあると指摘していた。
このような状況のなか、マンチェスター・ユナイテッドはアントニーにまつわる疑惑について声明を発表。現在警察による調査が行われていることを認めた。
「マンチェスター・ユナイテッドはアントニーに対する疑惑を認め、警察が調査を行っていることに留意する」
「さらなる情報が出るまで、クラブはそれ以上のコメントを控える。クラブとしては、これらの疑惑とその後の報告が虐待の被害者に与える影響を考慮し、この問題を真剣に受け止めている」
ブラジルメディア『UOL』によると、アントニーの元恋人であるガブリエラ・カヴァリンさんは、複数回に渡ってアントニーから暴力行為を受けたと主張しており、頭部や手に負ったケガを写した証拠写真も用意しているとのこと。また、メッセージアプリにて脅迫を受けた証拠もあるとされている。一方で、アントニーは疑惑を否定し、自身のインスタグラムに、「僕は今回の告発が虚偽であり、すでに提出された証拠とこれから提出されるであろう証拠は、僕が無罪であることを示していると100パーセントの確証を持って言うことができる」と投稿している。