ああ合併して!東京の地下鉄「乗り換えたいのに別会社」な駅3選 便利でも運賃別払い

東京の地下鉄は「東京メトロ」と「都営地下鉄」の2種類があり、乗り換えの際運賃は毎回払うこととなります。乗り換えが便利な駅でも、会社が違うなら「二の足を踏む」かもしれない…そんな駅も都心にいくつかあります。

いったん改札を出ないといけない

 東京の地下鉄は多数の路線が縦横無尽に張り巡らされており、乗り継ぎを駆使して各方面へ自在に移動することができます。しかし、1事業者ではなく「東京メトロ」と「都営地下鉄」の2種類があり、それらの乗換駅では、別事業者なのでいったん改札を出る必要があり、もちろん運賃は毎回払うこととなります。 乗り換えれば便利なものを、移動費がかさむから……という理由で悔しい思いをした人もいるでしょう。「全部ひとつの会社だったらいいのに」と思えるような乗換駅が、都心にはいくつかあります。

●青山一丁目(都営大江戸線~メトロ半蔵門線・銀座線) 上野・両国・月島・汐留・六本木など東京の観光スポットをうまく押さえ、都心を環状につなぐのが都営大江戸線。残念なのが渋谷に直結していないことで、青山一丁目駅で銀座線・半蔵門線に乗り換える必要があります。しかし相手は東京メトロなので、また切符を買い直す(ICカードなら改めて運賃が差し引かれる)ことになります。●新宿三丁目・東新宿(都営大江戸線・新宿線~メトロ副都心線) 副都心線は東武・西武・東急に直通し郊外に足を伸ばす大動脈の一部です。それゆえ、江戸川区や世田谷区方面から客を乗せてくる都営新宿線や、都内各所を回る都営大江戸線にとっては、運賃を気にせず乗り換えができれば…と思うかもしれません。

そもそも、そんなに割高になるわけでもない!?

●東銀座(都営浅草線とメトロ日比谷線) 京成方面から来た浅草線から、霞が関など官庁街方面へ行く場合、都営を乗り継いでいくことはできず、東銀座で日比谷線に乗り換えることとなります。 もし乗る会社を少なくしたければ、京成・都営の境界である押上駅で、メトロ半蔵門線に乗り換える手もあります。ただし、半蔵門線は永田町にしか行かないため、霞が関に行くなら他のメトロ路線にもう一度乗り換えなければなりません。※ ※ ※ このように、運賃を2度払うことになる「都営~メトロ乗り換え」ですが、実は「乗り継ぎ割引」が設定されています。具体的には「それぞれの運賃の合算額から70円引き」というものです。 さらにICカード利用では、「最初の乗車駅と、乗り換え後の降車駅とのあいだは、最安の経路で計算される」という計算方式もあります。これにより、思っていたよりもかなり安く2社間で地下鉄移動ができることがあります。 たとえば都営両国駅から青山一丁目駅で乗り換えて渋谷駅へ行った場合、それぞれ切符を買えば、280円と180円であわせて460円です。しかし、最短経路は清澄白河駅で乗り換えた場合で計算され、180円と210円で計390円。さらに割引が適用され、結局「320円」しか払わなくてすみます。 メトロ路線だけで頑張って乗り継いだところで、実際は100円ちょっとの差になるのであれば、素直にメトロ~都営で最短経路の移動をしたほうが「タイパ」(タイムパフォーマンス)は最良なのかもしれません。

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