アーセナルが3連勝逃す…後半途中に逆転も、終盤の失点で10人のフルアムとドロー

 プレミアリーグ第3節が26日に行われ、アーセナルとフルアムが対戦した。

 ホームチームは開幕から2連勝と好スタートを切った。ここまでの2試合はどちらも接戦を制する形で勝ち点を積み重ねており、圧倒的な内容こそ見せられていないが、勝負強さを発揮している。3連勝を目指す今節はここまで1勝1敗のフルアムと対戦。昨季はアーセナルがダブルを達成している中、今季最初の対戦カードはどのような結果となるだろうか。

 アーセナルは前節のクリスタル・パレス戦からスターティングメンバー2名を変更。前節退場処分を受けた影響で今節は出場停止となる冨安健洋に代わって、ヤクブ・キヴィオルが今季初のスタメンに名を連ねた。最前線にはこちらも初先発となるレアンドロ・トロサールが入っている。一方、フルアムは今夏退団したアレクサンダル・ミトロヴィッチに代わる“主砲”として期待が寄せられるラウール・ヒメネスを筆頭に、ジョアン・パリーニャやハリー・ウィルソンらが並んだ。

 試合はキックオフの直後に動く。1分、アーセナルは自陣からの組み立ての際、カイ・ハフェルツからの横パスを受けたサカがバックパスを出したものの、このボールをアンドレアス・ペレイラに狙われる。飛び出していたGKアーロン・ラムズデールの位置を見て冷静に流し込み、早々とフルアムが先手を取った。

 早い時間帯に失点を許したアーセナルだったが、その後はボールを握って反撃の機会をうかがう。18分、トロサールからのパスを受けたガブリエウ・マルティネッリがカットインから右足を振り抜くも、シュートはGKベルント・レノにキャッチされる。31分には左サイドに流れたトロサールのクロスボールからサカがヘディングシュートを狙ったが、シュートはジャストミートしなかった。結局前半はフルアムの1点リードで終了した。

 後半に入ると早々にゴールをこじ開けたいアーセナルが積極的な交代策を敢行。トーマス・パルティとハフェルツを下げてオレクサンドル・ジンチェンコとファビオ・ヴィエイラを送り出した。するとそのF・ヴィエイラが大仕事をやってのける。67分、敵陣左サイド開いた位置でサイドチェンジのボールを受けたマルティネッリがスペースに流し入れると、内側を駆け上がったF・ヴィエイラがケニー・テテに倒される。アーセナルがPKを獲得した。このPKをサカが冷静に沈め、アーセナルが試合を振り出しに戻した。

 勢いに乗るアーセナルは直後の72分、敵陣中央で粘ったサカが左サイドへ繋ぐと、F・ヴィエイラはグラウンダーのアーリークロスを送る。最後は中央へ走っていたエディ・エンケティアがダイレクトで沈め、アーセナルが逆転に成功した。

 開始直後に先制しながら逆転を許したフルアムは、83分にエンケティアの突破を止めようとしたカルヴィン・バッシーに2枚目のイエローカードが提示される。フルアムは残りの時間10人での戦いを強いられることとなった。それでも87分、右コーナーキックからジョアン・パリーニャがボレーシュートを流し込む。数的不利の中でセットプレーを得点に繋げ、フルアムが土壇場で同点に追い付いた。

 終盤に追い付かれたアーセナル、残りわずかな時間でも希望を信じてゴールを狙う。最終的に11分近く取られた後半アディショナルタイムで、エンケティア、F・ヴィエイラ、ガブリエウ・ジェズスらがフィニッシュまで持ち込むシーンを作ったものの、最後まで勝ち越しゴールは挙げられない。一方のフルアムも途中出場のアダマ・トラオレがスピードに乗ったドリブル突破から決定機を作ったものの、逆転までは持ち込めなかった。

 試合はこのままタイムアップ。アーセナルは開幕3連勝を果たせず、ホームで足踏みする結果となった。一方、フルアムは敵地で貴重な勝ち点「1」を積み上げることに成功している。

 次節、アーセナルはホーム連戦となり、9月3日にマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。一方、フルアムは29日にカラバオ・カップ2回戦のトッテナム戦が控えている。次節のプレミアリーグでは、9月2日に敵地でマンチェスター・シティと対戦予定だ。

【スコア】
アーセナル 2-2 フルアム

【得点者】
0-1 1分 アンドレアス・ペレイラ(フルアム)
2-2 70分 ブカヨ・サカ(PK/アーセナル)
2-2 72分 エディ・エンケティア(アーセナル)
2-2 87分 ジョアン・パリーニャ(フルアム)

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