
セルタを率いるラファエル・ベニテス監督が24日、アル・アハリへの移籍が間近と報じられている同クラブ所属のU-21スペイン代表MFガブリ・ベイガについて言及した。スペインの『マルカ』や『アス』が指揮官のコメントを伝えている。
今夏の移籍市場では、多くのビッグクラブから関心が寄せられていたベイガ。昨シーズンのラ・リーガで異彩を放った“セルタの宝石”は、トップチームで初めてフルシーズンを戦ったにもかかわらず、公式戦40試合に出場し11得点4アシストを記録するなどチームを牽引した。一部メディアからは、ナポリがベイガ獲得に迫っていると報じられ、総額3600万ユーロ(約56億円)でクラブ間合意に至り、残すは個人合意のみと見られていた。
そんななか、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏が23日、ベイガのアル・アハリ加入が決定的になったと主張。すでに、クラブ間及び個人間の両方で合意に至ったと伝えており、急転直下の出来事にヨーロッパ中から注目が集まっている。
ベイガの去就について問われたベニテス監督は、「彼は爆発的に成長した選手で、良い結果を残している」と、同選手が“人気銘柄”であることを認めつつ、「会長は彼を売らないつもりだったが、現在の状況、財政面の管理、今後の可能性を考えると、仕方がない。買いたいチームがあり、売りたくないチームがある。しかし、そこには財務管理があり、クラブの中長期的な利益を考慮する必要がある」との考えを示した。
また、「選手本人にとっては、自身や家族の人生をより良い方向に変えられる状況だ。年齢的にも、より競争力の高いリーグに戻ることができるし、アラビアがより競争力の高いリーグになるかもしれない…。戻ることもできるんだ。最終的には本人が決めること。売却は望んでいなかったが、中長期的には有益な状況だ。痛みを伴いながらも、それがクラブにどんなメリットをもたらすのか、全体を見て分析しないといけない」とも主張。21歳のベイガにとっても、そしてクラブにとっても悪くない選択であるとの見方も示した。
なお、25日に控えるラ・リーガ第3節のレアル・マドリード戦にベイガを招集しないことも併せて発表されている。