中央道「小仏渋滞」の救世主? 相模湖~橋本直結 夢の「津久井広域道路」とは 一部は開通済み!?

大渋滞の「八王子JCT」を完全スルーできるルートとなります。

圏央道側から徐々に工事中も

 中央道のボトルネックのひとつである、東京・神奈川県境の小仏トンネル。さらにその先も、圏央道と接続する「八王子JCT」が、悪名高い渋滞ポイントとなっています。 これを緩和するため、小仏トンネル周辺では車線増加工事を行っています。さらに圏央道の高尾山ICから日野方面へ伸びる「八王子南バイパス・日野バイパス(2期)」も工事中です。 いっぽうで、まだ完全に構想段階なものの、中央道の相模湖ICから南へ分岐し、津久井湖を経由して圏央道の相模原ICへ到達するバイパス道路の構想があります。国土交通省や神奈川県のネットワーク計画では「津久井相模原連絡道路」と呼ばれています。 実はこのうち、一部が2015年に開通しています。それが相模原ICのアクセス道路として、東西方向へ伸びる2.8kmの区間です。相模川に新たな橋を架けて4車線で東岸へ直結し、橋本駅方面を見据えています。 この道路は別名称である「津久井広域道路」の一部として進められており、さらに西へ1.0km伸びる工区が事業中です。用地は2022年時点で全体の2割が取得済み。今年度はすでに、延長220m分が工事開始となっています。 さらに西へ2.5km、国道412号に接続する部分までが、事業化済みの区間。すぐ北側では、今まさにリニア中央新幹線が工事中です。 ここから相模湖までの約10kmは、まだ何の動きも見られません。整備主体である相模原市は2017年、財政状況などを理由に、この部分の事業着手は当分の間ないだろうとの見解を示しています。  国土交通省 関東地方整備局の2023年度の「道路調査の見通し」でも、外環道(東名~湾岸)や第二京葉湾岸道路などの調査を優先する構えで、この構想路線には触れられていません。 とはいえ、神奈川県民にとっては「地獄の中央道渋滞」を回避できる夢の道路となります。市商工会議所が中心となる「相模原市公共交通網の整備を促進する会」は、毎年の要望書で「早期にルートの決定を図ること」と要望しています。

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