“秒単位”で変わる風に対応 畑岡奈紗がメジャー3戦連続の優勝争いへ「何が起きるか分からない」

<AIG女子オープン 3日目◇12日◇ウォルトン・ヒースGC(イングランド)◇6881ヤード・パー72>
 
「フォローになったり横になったりアゲインストになったり。秒単位で風の向きが変わっている感じがした」。そんな断続的な強風が吹き続けるなかでも、畑岡奈紗はしっかりと1ストローク伸ばして帰ってきた。トータル4アンダーの9位タイから優勝を狙う。
アゲインストが吹く2番でボギーが先に来ても、それで動じることはない。「これだけの風が吹けば、伸びない状況になるだろうと思っていた」。6番パー5でボギーを帳消しにすると、8番では6メートルのバーディパットを沈める。さらに14番で落としても、チャンスホールの16番パー5できっちりと取り戻す。耐えるところは耐え、ここぞで攻めに転じる。そんなメリハリのあるゴルフを、強風のなかでも実践した。
 
このコンディションのなか15ホール中10ホールでフェアウェイをキープしたが、ティショットには不安が残るという。特に「左から右の風の時、右に流されないように警戒しすぎて左に出てしまうことがある」という点が気になる。そこまで木も多くないコースでは、横風の影響をもろに受けるホールも。そのために今季取り組んできている、インパクトで態勢が浮き上がらないスイングをより意識していく必要がある。
 
7月の「全米女子オープン」(4位)、「エビアン選手権」(3位)に続き、メジャー大会3試合連続で優勝を狙える位置で最終日に入る。「また追いかける立場だけど、しっかりと自分のプレーに集中することが結果につながる。目標のスコアを立てて、伸ばせれば」。首位グループは9アンダーと5打差をひっくり返すことを目指すが、「何が起きるか分からないので、6打差くらいまでは(逆転可能だと思う)」と、十分に“圏内”といえる。
 
「最後まで諦めず、チャンスにつけてそれを決めていくだけ」。近づいている悲願成就の時を、なんとしても英国で迎えたい。(文・間宮輝憲)

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