
<AIG女子オープン 初日◇10日◇ウォルトン・ヒースGC(イングランド)◇6881ヤード・パー72>
実測424ヤードで、パー4としてはこの日2番目に距離が長かった2番。西村優菜はドライバーショット、3番ウッドでの2打目と快心の当たりを続けたが、強い風に戻されてグリーンに届かなかった。
花道までは運んだが、結果、アプローチのミスをしてボギーが先行することに。「ドライバーもスプーンもいい当たりして届かなかったので、正直『フェアじゃないじゃん!』って思ったんですけど(笑)」と冗談めかしながら、「自分のなかでよかったのに、届かなかったのがめっちゃショックだった」。全長6881ヤードは記録が残る1995年以降では最長。脅威的な長さに、苦戦させられた立ち上がりだった。
だが、「うまく切り替えられた」と7番でバーディを奪って折り返し。11番パー5でボギーとしても、12番からの連続バーディで流れを切らさなかった。
ティショットでフェアウェイをキープしても、長い番手をもたされることも多く、練習ラウンドではセカンドで3番ウッドを握る場面も少なくはなかった。そのなかでも、「もちろんそういうホールは難しくなるけど、そこは逃げてというマネジメントができた」と徹底。ウッドでさえもピンを狙えるという持ち味を、ロンドンでも披露し続けた。
4バーディ・3ボギーの「71」で回り、1アンダーは19位タイ発進。赤字で滑り出したのは6月以来のこと。「パットのフィーリングがよかったので、上出来だなって思います」と、上々の一日に声色も明るい。
開幕前は調子について「バランスが悪くて、あまりいいショットは打てていない」と話していたが、仕上げることができた。全体としては「まずまず」と感触は悪くないが、「ただ何回かお花畑に入れちゃったのがちょっと気持ち悪い」と、“ヘザー”に打ち込んでレイアップを強いられた場面もあったティショットについては、さらに調整を進めていきたいところ。
今大会が今季メジャー最終戦。直近のメジャー2試合(全米女子オープン、エビアン選手権)では、予選落ちを喫している。「あしたもう1回気を引き締めて。ボギーがきても切り替えられたらいい2日目になると思って、コントロールしながらやっていきたい」。得意のウッドショットで流れを引き寄せ、粘り強く戦っていく。