リヴァプール、カイセド獲得へクラブ史上最高額を準備も…選手はチェルシー行きを希望?

 リヴァプールが、ブライトンに所属するエクアドル代表MFモイセス・カイセドの獲得に向けて本格的に動き出したようだ。10日、イギリスメディア『スカイスポーツ』やイギリス紙『ガーディアン』などが伝えている。

 今冬に続いて今夏も去就に注目が集まっているカイセドには、かねてよりチェルシーが関心を寄せており、すでに個人合意に至っていることも伝えられている。それでも、クラブ間交渉が難航し、最大総額8000万ポンド(約147億円)となるオファーも1億ポンド(約183億円)を要求しているブライトンに拒否されたことが明らかになっている。

 移籍が決まらないまま、プレミアリーグ開幕が迫っていることを受け、オファーを受け入れていないブライトンにカイセドは不満を表明している模様で、改めて同クラブに移籍を認めるように要求。6日に行われたラージョ・バジェカーノとの親善試合で突如メンバー外となると、その後の練習も欠席しており、退団を強行しようとする姿勢を示していることが報じられている。

 このような状況から、ブライトンは再オファーを準備しているチェルシーとの交渉を進展させた模様で、依然として合意には達していないものの、今週中に契約が成立する可能性が伝えられていた。

 そんななか、かねてより関心を示していたリヴァプールがカイセド獲得に向けて本格的に動き出したという。これまではブライトンの要求している1億ポンドは支払えないことから、静観していた同クラブだったが、今夏にイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンやブラジル代表MFファビーニョなどを売却したことで資金を得たことから、カイセド争奪戦に参戦することを決断したようだ。

 すでに上層部はクラブ史上最高額を支払うことを許可した模様で、両クラブは金銭的条件と支払い構造について話し合っているという。それでも、カイセド自身はチェルシー移籍を希望していることから、リヴァプールが同選手を獲得できるのは、チェルシーとの交渉が破談した場合にのみになるようだが、その時に備えて契約する準備を進めていると見られている。

 一方、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ブライトンは最も高いオファーを出したクラブに売却する方針を固めた模様で、カイセドが退団することは決定的になっているという。現在はリヴァプールの正式オファーを待っている状況で10日か11日にも決断が下されると伝えている。

 また、イギリス紙『テレグラフ』によると、チェルシーは9000万ポンド(約165億円)に1000万ポンド(約18億円)の追加オプションが付随する総額1億ポンドの再オファーを準備していると見られており、これで契約が成立することを期待しているとも報道。依然としてチェルシーがカイセド獲得の優位な位置につけていることが報じられている。

 なお、カイセドはすでに5日前にブライトンのロッカーを片付けており、それ以来クラブには戻ってない模様で、現在はロンドンで移籍の行方を待っているという。移籍先は最終的には同選手の意思決定次第とも見られているが、果たしてどのような決断を下すのだろうか。

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)