ビッグモーター「街路樹を枯らせた」認める 「10年前くらいの話」ではなかった 今後の対応は

ビッグモーターの店舗で街路樹が不自然に枯れるなどしていることをめぐり、国土交通省が調査結果を公表。これを受け、同社も除草剤の使用などの影響を認めました。まだまだ氷山の一角である可能性があります。

直轄国道沿いの店舗10店で「枯死」 速報値

 国土交通省道路局は、ビッグモーターの店舗で直轄国道沿いに立地する店舗前の街路樹について調査を終了し、2023年7月28日、結果を公表しました。

 直轄国道沿いの店舗111店のうち、現在または過去5年程度で枯死が確認された場所は10店ありました。これは7月26日~28日にかけて行われた全国の地方整備局による調査の速報値で、今後、数字は変わる可能性があります。 また国土交通省は、結果を受けて原因を調査し、除草剤の散布が確認された場合は、被害届を提出する、と断言しました。捜査に影響を及ぼすため、具体的な10か所については公表できないとも説明していることから、原因の特定ができている可能性があります。 和泉伸二社長(前営業担当専務取締役)は、7月25日の会見でこう話していました。「環境整備点検において、全店の出入口、歩道を含めて、雑草やゴミがあれば取り除こうという形で毎朝全店で(略)、街路樹の中に生えている雑草に対して、本来は手でぬけばいいのですが、甘い認識で除草剤をまいてしまって、それが緑地帯の植木だったり街路樹だったりに影響を与えてしまったことはあると思う。それはかれこれ10年ぐらい前の話で、現時点ではそういった指導はしておりません。そういった常識も併せ持っているつもりです」 国交省の結果発表があった同日、ビッグモーターからは「当社店舗周辺における街路樹の現状回復について」という対応が、同社のウェブサイト上に掲載されました。街路樹の枯れた原因を認めて謝罪しています。「ご指摘を受けて当社で調査したところ、当社の複数店舗におきまして、過去に店舗で清掃活動の際に使用した除草剤等による影響により、街路樹や植え込みが枯れた可能性が高いことが判明しました」「店舗近隣にお住いの皆様、自治体の皆様はじめ多くの方々に大変なご迷惑、ご心配をおかけしておりますこと深くお詫び申し上げます」 対策についても明らかにしています。「今後、行政のご指導をいただきながら、外部専門家にも相談の上、土壌の入れ替えや植樹など、当社として原状回復に向けた手続きを行ってまいります」 道路局の発表は直轄国道沿いに限定されています。同社の店舗は約260店。地方道沿いにもあり、各地で問題になっていました。これら地域での原状回復についても、こう記しています。「他の店舗につきましても、引き続き国土交通省、および各自治体による街路樹周辺の現地調査に全面的に協力するとともに、当社として原状回復も含め、誠心誠意の対応をしてまいります」 和泉氏の「環境整備」についての発言から4日後の対応でした。

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