
ラ・リーガ2部のアンドラは28日、ヴィッセル神戸を退団したスペイン人MFセルジ・サンペールが完全移籍にて加入することを発表した。契約期間は2025年夏までの2年間と伝えられている。
サンペールは1995年1月20日生まれの現在28歳。バルセロナの育成組織である“ラ・マシア”出身で、2014-15シーズンのチャンピオンズリーグ・グループステージ第1節APOEL戦でトップチームでの公式戦初出場を果たした。トップチームデビュー後もバルセロナBが主戦場となり、2016年夏にはグラナダへレンタル移籍。グラナダでは2016-17シーズンのラ・リーガ22試合のピッチに立った。翌年夏にはラス・パルマスへレンタル移籍に出たものの、負傷の影響で安定した出場機会を確保できず。シーズン途中にバルセロナへ復帰した。2019年3月にはクラブとの契約を解除し、ヴィッセル神戸への完全移籍が決定。最終的にはバルセロナのトップチームで公式戦通算13試合に出場した。
神戸では初年度から主力の1人として活躍し、2019シーズンの明治安田生命J1リーグで24試合に出場。翌年も中盤の底で攻守の“要”となり、明治安田生命J1リーグ26試合のピッチに立った。2021シーズンは来日後最多となる32試合に出場。神戸の3位入りに貢献した。翌シーズンは3月に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフのメルボルン・ビクトリー戦で右ひざを負傷。右ひざ前十字じん損傷と診断されて長期離脱を強いられたため、同シーズンは明治安田生命J1リーグわずか6試合の出場にとどまった。2022シーズンは明治安田生命J1リーグでの出場機会はなく、JリーグYBCルヴァンカップ3試合、天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会で1試合のみの出場に。今月15日には契約を双方合意の上で解除することが発表された。3シーズン半プレーした神戸では明治安田生命J1リーグ通算88試合、JリーグYBCルヴァンカップ通算9試合、天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会通算8試合、ACL通算1試合出場を記録した。
サンペールの新天地となるアンドラは、元バルセロナでスペイン代表としても活躍したジェラール・ピケ氏が会長を務めていることでも知られている。2021-22シーズンのプリメーラ・ディビシオンRFEF(スペイン3部)で優勝を果たし、クラブ史上初の昇格を決めると、ラ・リーガ2部1年目の2022-23シーズンは7位でフィニッシュ。昇格プレーオフ出場圏内の一歩手前でシーズンを終えており、2023-24シーズンをラ・リーガ2部で戦うことが決まっている。サンペールはバルセロナB時代にラ・リーガ2部通算74試合に出場した経験があり、新天地ではチームを昇格へ導く活躍が期待される。
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