岩井千怜は“直ドラ”宣言!? フランスでも魅せたい自分らしさ

<アムンディ・エビアン選手権 事前情報◇25日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>

今季ずっと同じフィールドで戦ってきた“仲間”とは離れ、それぞれの場所で奮闘する。いま日本ツアーを引っ張る岩井ツインズの妹・千怜が、今年2戦目の海外メジャーに出場する。
姉・明愛は出場が叶わず、一緒にフランス入りとはならなかったが、「自分に精一杯。明愛がいい結果を出しているのを見たら、それに乗って頑張ろうと。あまり気にしていないです」と、海の向こうに思いを馳せながらも、まずは自分のプレーに集中する。

先週の日本ツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」で4日間を戦い、17位タイでフィニッシュ。すぐさま飛び立ち、現地時間月曜日の深夜に到着した。雨が強く降ったり止んだりの天候だったが、火曜日には18ホールをラウンド。「グリーンを外すと結構下まで落ちちゃうので、上げるアプローチを打つ場面が増える。乗ったらパッティングにかかってくるかなと思う」と話し、グリーン周りに重点を置きながらコースを確認した。

3週前には自身初の海外メジャー「全米女子オープン」に出場。週末へと進んだものの、ペブルビーチでの戦いは48位タイに終わった。今季自身2戦目のメジャーは、世界ランキング上位者での参戦。米国からフランスへと舞台は変わるが、あのときに感じた課題やメジャー大会の難しさに、ふたたび挑戦する一戦でもある。

“見ている人をわくわくさせるようなプレー”をモットーに活躍を続ける岩井だが、最近の正直な気持ちも吐露する。「楽しいですけど『きょうも気持ちよくなかった』という上りが最近多かった。スコアではないけれど、自分のやりたいゴルフができるかできないかで、わたしはすごく気分が変わるほう。自分のゴルフを思いっきりしたい」。

今季すでに2勝、メルセデス・ランキングは4位と成績だけを見れば好調ともいえるシーズンだが、目指したいのは“自分らしいプレー”。最近では代名詞にもなっている『直ドラ』もそのひとつ。全米女子オープンでも最終日に直ドラを魅せてイーグルを奪ったが、そのようなギャラリーを沸かせるプレーが、自身が求める姿だ。

「直ドラを狙っていけるところはバンバン狙っていきたい。こっちの人にも『岩井千怜ってこういう選手なんだ』とか『アグレッシブなゴルフをするんだ』というのを見てもらいたい」

この日18番でトライした直ドラは、「結果は池に(笑)」と笑いながら明かした21歳。積極的で果敢に挑戦するプレーを見せつけ、フランス人ファンの心もわしづかみにするつもりだ。(文・笠井あかり)

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