今週、海外メジャー!岩井千怜は、なぜ小ぶり425ccドライバーを使うのか

ヘッド体積のルール上限が460ccと決まっているなかで、岩井千怜が使うヨネックスのEZONE GT425は体積が35ccも少なく作られている。あえて小ぶりにすることのメリットは何だろう。
ギアコーチの筒康博によると「460ccの体積で設計する場合、どうしても投影面積の大きいヘッドになり重心はシャフト軸線から離れやすくなります。つまり重心距離が長く、軸線深度(シャフト軸から重心までの深さ)の深いドライバーになりやすいのです。オートマチックにやさしく飛ばすにはメリットのある構造ですが、ドライバーに低スピンの強弾道や操作性を求めるゴルファーには向いていない。あえてヘッド体積を削ることで重心距離と軸線深度を調整したのが小ぶりドライバーなのです。ゴルファーのニーズに応えるため、細かな重心設計を施した結果、最適なヘッド体積になったのでしょう。460ccのドライバーは標準的なものですが、飛距離をロスしたり、振りにくいと感じているゴルファーもいます。小ぶりなドライバーはそういった人が試してみる価値アリです」
 
実際、それを裏付けるような話を、岩井のドライバーの調整を行うヨネックスのプロ担当から聞いた。「千怜プロは操作性がほしいようです。EZONE には450ccと425ccがあって、450も最初はテストしていたんですが、425のほうは軽いドローが打てた。しかも高く飛んでキャリーも出た。千怜プロは自分でボールをつかまえたいタイプなんですよね。450は慣性モーメントが大きくてミスに強いけど、意図的に打つには425のほうが良かったのでしょう」

直ドラをするにも、ヘッドは小さいほうが操作はしやすい。「小さい=難しい」クラブとは限らず、自分のスイングと意図する弾道によっては、“ハマる”ドライバーがあるかもしれない。それを見つけるのもドライバー選びの楽しみだ。

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