チェルシーFWオーバメヤン、マルセイユ加入へ…契約解除でフリー移籍か

 チェルシーに所属するガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンが、マルセイユ移籍に近づいているようだ。19日、イギリスメディア『BBC』やイギリス紙『イブニング・スタンダード』などが伝えている。

 現在34歳のオーバメヤンはミランやサンテティエンヌ、ドルトムントなどを経て、2018年1月にアーセナルに加入。公式戦通算163試合の出場で92得点21アシストを記録したものの、2022年2月1日に双方合意でアーセナルと契約解除し、翌2日にバルセロナへとフリー移籍した。

 2021-22シーズン後半は公式戦23試合で13ゴールを記録し、オランダ代表FWメンフィス・デパイと並んでチーム内得点王となった。それでも、2022年夏にブンデスリーガ時代にしのぎを削ったポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキがバイエルンから加入すると、序列が低下したオーバメヤンはラ・リーガ1試合の出場にとどまり、夏の移籍市場最終日にチェルシーに1030万ポンド(約19億円)の移籍金で加入した。

 しかし、加入からわずか5日で恩師トーマス・トゥヘル元監督が解任された影響もあり、チェルシーでは実力をなかなか発揮することができず。さらに、今冬の移籍市場でチームが大型補強を敢行した影響で、チャンピオンズリーグ(CL)の登録メンバーからも外れることになり、2022-23シーズンは公式戦22試合出場で3ゴール1アシストを記録するにとどまった。

 チェルシーとは2024年6月30日まで契約を残しているオーバメヤンだが、アメリカツアーを行なっているチームからは外れており、今夏の移籍が濃厚となっている。そんな同選手にはマルセイユから関心が寄せられていることが明らかになっていたが、チェルシーが500万ポンド(約9億円)程度の移籍金を要求していたことからクラブ間交渉は難航していた。

 それでも、移籍を希望しているオーバメヤンが大幅な減給を受け入れてマルセイユと個人合意に至ったことや、チェルシーが選手の給与総額を減らすことを目指していることから、今回の報道によると、チェルシーはオーバメヤンとの契約を解除してマルセイユにフリーで移籍することを受け入れたという。

 なお、オーバメヤンはメディカルチェックを受ける必要があるものの、マルセイユとは1年の延長オプションが付随した2年契約を締結することになる模様で、関係者全員が数日中に契約が成立することを期待していることが伝えられており、同選手の移籍は決定的になっているようだ。

externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)