ロンドンで上位争いも「くやしい」6位 欧州でのシード入りへ…ここから正念場です!【ゆり’s ROAD】

独自の道を切り開き、プロゴルフの世界で戦っているひとりの選手がいる。26歳の女子プロゴルファー・識西諭里(おにし・ゆり)がその人だ。日本でのツアー生活を目指すも、これまでに7度挑戦したプロテストで合格をつかみ取れず、今年は米国、欧州と世界各国を股にかけて転戦を続けている。“未知の世界”に飛び込んで奮闘する姿を追う。先週は英国・ロンドンで個人戦に加えチーム戦も行う「アラムコチームシリーズ」に出場し、今季2度目となるトップ10入りを果たした。世界のトップ選手も出場するなかでの上位フィニッシュだったが、そこでいったい何を感じたのか?

みなさん、こんにちは! 先週は6位で終えましたが、正直「くやしい」っていうのが一番の感想です。最後には、優勝したネリー・コルダとの差も開いてしまって(コルダは通算11アンダー、識西は通算イーブンパー)…。パターにしてもショットにしても、ああやって上位争いをしている時などにいつも難しくなってしまう。自信を持って打つことができませんでした。

ネリーや(2位になった)チャーリー・ハルなど、普段USLPGAでプレーしてメジャー大会などでも優勝争いをしている選手とは経験の差を強く感じました。途中でショットへの不信感も出てしまい、とにかく『なんとかいいところに行ってくれ』と思いながらのプレーになったのもくやしい。ああいう緊張する場面で、たくさんプレーしていくことが大事だなと改めて感じました。

でも次の試合はすぐにやってきます。月曜日にはスペインに移動してきましたが、う~ん…とにかく暑い! 先週が寒かっただけに、寒暖差はとんでもないです(笑)。ただスペインは、去年、欧州ツアーのQスクール(予選会)を受けるために来て、いわば今の転戦生活のスタート地点になった場所。いいイメージもあって、空港に着いた時には『ひさしぶり~!』、『帰ってきたよ~!』、なんていう気分にもなっていました(笑)

練習ラウンドをしてみてのコースの印象は、“狭い”というのと、今週も“芝が違うな~”です。この生活をして一番に感じるのが、国が変われば、芝も変わるという点。それでアイアン、ウェッジの距離感も変わるので、どの試合に行ってもまずはこの距離の部分を最初にチェックします。これだけ毎回違う芝でプレーするのは、日本では味わえないことだなって感じますね。ただ景色は日本のコースみたい。あまりスコアが伸びそうな感じもないので、安全にプレーすることを心がけていきます。

私は今ポイントランキング42位(301.84pt)で、シード圏内にはいるんですが(※欧州女子ツアーのシードはランキング60位以内)、この後、日本でプロテストを受験することも考えているので、そうなると出られる試合は実はそんなに多くないんです…。まだプロテストについては“(予定)”という感じですが、まずはとにかく去年のシード確定ラインになった600ptを目指さないと! 欧州は上位者へのポイント配分が高くて、トップ5に入らないと大量獲得ができない仕組み(※先週は5位で145pt、6位タイだと89.17pt)。その部分でも先週はもったいなかったなって思います。

ただ今週の試合が終わればまた日本に帰れるので、それもモチベーションに気持ちを切り替えないと。一蘭、お寿司などなど食べたいものがたくさんあるんです! …あ、焼き肉もすっごく食べたい(笑)! でも、私はまず一蘭を食べないことには何も始まらない(※詳細は以前の記事を参照)。青ネギがたっぷりかかったラーメン(私は断然青ネギ派です笑)をおいしく食べられるように、なんとかいい形で日本に戻れるよう頑張ります!

■識西諭里(おにし・ゆり)
1997年4月16日、福岡県出身、26歳。福岡第一高卒。9歳でゴルフを始め、2015年の福岡県民アマチュアゴルフ選手権優勝などの実績を残す。昨年は予選会を突破し6月の「全米女子オープン」に出場。米国、欧州ツアーの予選会にも挑戦し、現在は欧州を主戦場にしている。身長166センチ。株式会社梅の花所属。

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