
<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日◇25日◇バルタスロールGC ローワーC(米ニュージャージー州)◇6621ヤード・パー71>
最低でも3アンダーで回るという最終日の目標には足りなかった。西村優菜は5バーディ・2ボギー・1トリプルボギーのパープレーでトータル3オーバーのフィニッシュ。39位タイで今季2戦目のメジャー大会を終えた。
トータル3オーバーの40位タイで迎えた最終日。「とにかくイーブンパーまで必ず戻したいと思ってプレーしていて、結構いい感じでプレーしていましたが、1番がショックでした」。出だしの10番からいいパーセーブで流れを作ると11番で8メートルを決めバーディ。12番でもバンカーからナイスセーブで流れを切らさない。17番、18番のパー5では連続バーディ。目標に到達し、これからというところでつまずいた。
折り返し直後の1番パー4でティショットをペナルティエリアに入れると、ドロップしたあとの3打目はグリーンオーバー。すこし奥にこぼれただけのはずが、「すごい埋まってしまっていて、出すだけみたいな感じになってしまった」と4打目もグリーンを超え、結局5オン2パット。貯金を吐き出してしまった。
「すごくもったいなかったし、ショックだった部分もあって、自分に失望した。そのショックから切り替えられずにプレーしてしまった」。4番、6番でもボギーを叩きオーバーパーに逆戻りしたが、7番プレー中に雷雲接近により中断。2時間後に再開すると、7番、8番で連続バーディ。なんとか持ち直してこの日イーブンで終えた。
当然納得はできない。「メジャーこそ実力が出る大会。自分の今の順位を受け入れてもっともっと成長したい」と悔しさをにじませた。中断中にはキャディに身内の不幸がの連絡が入り、急きょマネージャーが残り3ホールのバッグを担いだ。「チームが助けてくれて、感謝したい」と気丈に語った西村。2週後の「全米女子オープン」から、まだメジャー3試合が残っている。「1週間あるのでしっかり調整していい状態で入れるようにしたい」。キャディへの思いとチームへの感謝を胸に、結果を求める次戦の地へと向かう。(文・高桑均)