
アストン・ヴィラは10日、レスターを退団するベルギー代表MFユーリ・ティーレマンスと合意に達したことを発表した。
発表によると、ティーレマンスはレスターとの契約が満了となった後、7月1日から正式にアストン・ヴィラの一員になるという。なお、契約期間については明らかになっていないが、イギリスメディア『アスレティック』やイギリス紙『ガーディアン』などによると、2027年6月30日までとなる4年契約を締結することになるようだ。
現在26歳のティーレマンスは、アンデルレヒトの下部組織出身で、2017年7月にモナコへ完全移籍。2019年1月からレスターへのレンタル移籍を経て、同年7月に完全移籍となった。レスターでは公式戦195試合出場で28ゴール26アシストを記録。2020-21シーズンのFAカップ決勝では、チェルシー相手に決勝点となるミドルシュートを決め、優勝に大きく貢献して、クラブに初のFA杯タイトルをもたらした。
今シーズンはリーグ戦31試合出場で3ゴール2アシストを記録したティーレマンスだが、チームは18位に終わり、降格が決定している。そんなレスターとの現行契約は2023年6月30日までとなっていたことから、同選手の去就には注目が集まっていたが、今月5日に契約満了によりレスターを離れることが正式に発表されていた。
一方のアストン・ヴィラはスティーヴン・ジェラード前監督の下でシーズンを始めたが、17位と低迷していたことから昨年10月に同指揮官を解任し、ビジャレアルからウナイ・エメリ監督を招へいすると、成績は一変。最終的に7位で終え、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)の出場権を獲得した。来シーズンは欧州大会にも参加する同クラブにとって、ティーレマンスの加入は大きな後押しとなりそうだ。