
<ミズホ・アメリカズオープン 事前情報◇31日◇リバティ・ナショナルGC(米ニュージャージー州)◇6656ヤード・パー71>
中盤戦の出場権を確保した「コグニザント・ファウンダーズカップ」を終え、翌週の日本ツアー「ブリヂストンレディス」に出場した西村優菜。帰国早々にプロアマ、本戦とスタートし、初日こそ出遅れながら第3ラウンドでは「63」をマーク。6位タイに入った。その後は1週間休み、再び米国に戻ってきた。
ブリヂストンでは疲れもあるなか奮闘。スコアや結果を上回り、何よりもうれしかったのがファンの熱い声援だ。米ツアーはお世辞にもギャラリーが多いとは言えないが、日本で受けた歓迎と応援が、心に響いた。疲れもピークのなかで「リフレッシュできました」と言い切るほど、心に潤いを与えてくれた1週間だった。
「体力的にはきつかったけど、いっぱい元気をもらえました」と、米ツアーにも充実の表情で戻ってきた。「リスタートという感じです」と、中盤戦に向けてやる気も元気もみなぎる。
今週のコースはニューヨークにあるマンハッタン島の対岸で、河口付近の風がやっかいなコース。加えて池も絡みグリーン周りもシビアなセッティングになっている。「見た目がタイト」と警戒感は強い。それでも「頭を使うゴルフは好きなので、楽しめると思う。うまく攻略しながらやっていきたいです」と持ち味の精度の高いゴルフで攻めるつもりだ。
「たくさん応援してくださっている人たちのためにも、早くいいニュースを届けたいと思った。そう思いながらプレーすれば、もっと楽しくプレーできるのかな」。日本にいる援軍と心はひとつ。気持ちを新たにした中盤戦の開幕で、西村の進撃がここニューヨークから始まる。(文・高桑均)