西村優菜はショックな上がり2ホールに悔いも… リシャッフル突破で「解放される(笑)」

<コグニザント・ファウンダーズカップ 最終日◇14日◇アッパー・モントクレアCC(米ニュージャージー州)◇6536ヤード・パー72>

「悔しいです」。生命線ともいえるショットが朝から右へ左へと散り、ピンポジションもかなり難しい位置に切られたなか、西村優菜は16番を終えて2バーディ・1ボギーと耐えていた。
だが、17番パー3でパーオンを逃すと、下り4メートルと寄せきれずにボギー。最終18番パー4ではティショットが左ラフに入り、グリーン奥ラフからのアプローチは15メートルショートし、3パットのダブルボギーで幕を閉じた。

3日目のティショットで14ホール中11回ヒットしたフェアウェイは、最終日はわずかに4回。大きく曲げて木に当てることもあった。それに伴い、パーオン率も低下して18ホール中12回。グリーン周りのバンカーには4度もつかまった。

「どういう体の動きをしたら修正できるのかわからなくて、探り探りでやっていたけど、最後はスイングをするのが怖くて」というほどの絶不調。連戦の疲れがあることも否定はできないが、「うまく動かなくて混乱している自分もいる」と苦しんだ18ホールを終えての気持ちを素直に吐露する。

それでもトータル1オーバーで4日間を終え、スタート時の33位タイから31位タイに微アップ。「考えながらのラウンドで緊張感はあった」と頭の片隅から離れなかったリシャッフル(出場優先順位の見直し)については、CMEグロープポイントランキング74位につけて、前戦で突破した“80位の壁”を守り切った。

心残りと悔しさがある最終ラウンドだったが、「(リシャッフルを)ずっと考えながら毎試合毎試合戦っていたので、一回は解放されるんだと(笑)」。中盤戦以降、ほとんどの試合に出場できる80位以内の目標をクリアし、声色は少し柔らかくなる。

「正直、想像していたよりも苦戦している」というルーキーイヤーの序盤戦。楽しさとプレッシャーが毎日入り混じって、「疲れました(笑)」と話すが、その連戦も今大会でひと区切り。「よかったところもたくさんある。最終日にショットが崩れてしまった原因を探って、日本で調整していい状態でアメリカに帰ってきたいです」と、一時帰国する。

そして来週は早速、日本ツアー「ブリヂストンレディス」に出場。「久々にギャラリーも多いところでプレーできるし、ファンのみなさんにも会える。まずは楽しみたいと思います」。疲労を感じるなか最後に笑顔を見せて、米国を後にする。(文・笠井あかり)

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