
<コグニザント・ファウンダーズカップ 初日◇11日◇アッパー・モントクレアCC(米ニュージャージー州)◇6536ヤード・パー72>
「ずっと悪かったですね、なかなかうまくいかなくて」。今大会終了後に行われる出場優先順位を見直すリシャッフルを突破するために上位フィニッシュを求めたい西村優菜にとって、終始、苦しい一日となってしまった。
午後組でスタートして10番をナイスセーブで滑り出すも、11番ではティショットが右に曲がってボギー、13番ではロングパットからの3パットボギーという立ち上がり。17番でこの日初めてのバーディを奪ったが、後半の3番では2打目を池に入れるなどショットがかみ合わず。2バーディ・6ボギー・1ダブルボギーの「78」は現在の予選カットライン(イーブン・45位タイ)に6打のビハインドを喫した。
「そんなに強くはなかったけど」という風が、西村を悩ませた。「アゲンストと思って読んでいいショットを打ったのがフォローだったとか、その逆もあったり。風が回っていたのでその計算が難しかったです」。フラットなコースに風が舞い、自分の読みとショットの感覚、そして結果が合わない。風を気にする様子がしばしば見られたが、最後までつかむことはできず。流れも悪くしてしまった。
いいショットが結果に結びつかないという精神的にも疲れた一日。それでも好発進を決めた前戦で得た“ミンジーの教え”のように、メンタルを保とうと努力した。「怒らずにはできたんですけど、きょうは何やってもうまくいかなかった」と、『次、次』と切り替えながら気持ちは整えられたが、結果には肩を落とすしかない。
それでも「いいフィーリングのショットも何個か打てていたので、そこをもっともっと探りながら、打てる回数を増やしていけたらと思います」と顔を上げる。なんとか伸ばして予選通過を目指したい2日目は、風の穏やかな午前組でのスタートとなる。「しっかり伸ばすことを考えて。自分ができる範囲で、なにか次につかめるようなラウンドがしたい」と力強い眼差しで前を向く。(文・笠井あかり)