「え、あそこ行くの…」 絶海にそそり立つ大岩の灯台へ 海上保安庁のお仕事公開

灯台の管理も海の安全を守るのに大事。

航路の安全を守るのに灯台は重要

 航路の安全を守るための灯台、それは“陸”にあるとは限らないようです。海上保安庁は2023年4月4日の公式Twitterにて、絶海に切り立った岩礁の上にある灯台へのアプローチ方法を撮影した動画を紹介しました。

 この灯台は長崎市にある大立神岩の上に立つ灯台。野母半島の先端、野母崎の南約200m沖合に浮かぶ無人島です。無人島とはいっても、見た目は海面に突き出た大きな岩といったもので、高さは約21m。とても人が登ることのできる島とは思えません。 しかし、岩礁の下方にはわずかな接岸スペースに足場とハシゴが設置されており、そこを登り海上保安庁の職員は灯台を点検していました。灯台全体の確認のほか、太陽光パネルのチェック、バッテリーの状態確認、各配線の問題がないかの点検を行うそうです。 ちなみに、撮影者は若干高所恐怖症であることが動画内では明かされており、保安庁職員全員が高いところが得意というわけではないようです。 海上保安庁にとって、灯台や無線方位信号所などの航路標識を維持・管理するのも重要な任務となっています。長崎海上保安部の管内だけでも126基の灯台や無線方位信号所を管轄しており、他にも点検が大変な孤島の灯台などがいくつかあるそうです。 また、海上保安庁では2021年から、灯台などの航路標識を地域のシンボルや観光資源と考え、灯台の敷地の清掃やイベントなどを行っている団体を法的に明確にし、管理体制を充実させ地域の活性化につなげる目的で「航路標識協力団体」の指定も行っています。

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