ローマの空に「100」の文字 軍用機20機で描く 世界的にも古い空軍がイタリア空軍100周年

ローマじゃお祭りでしたでしょう!

72機のイタリア軍機が参加した

 イタリア現地時間の2023年3月28日、イタリア空軍創設100周年を記念して、イベントと式典がローマで行われました。

 ローマのピンチョの丘で行われた式典には、セルジオ・マッタレッラ共和国大統領、ジョルジア・メローニ首相、ロベルト・グアルティエリローマ市長、ルイージ・ゴレッティ空軍参謀総長などの政府高官が出席し、72機もの軍用機が参加しました。 6機のF-35「ライトニング II」、8機のユーロファイター「タイフーン」、8機のT-346練習機で「100」の数字を描く フライパスが式典で実施されました。ほかにも多数の固定翼機、ヘリコプターが上空を飛行し、アクロバットチーム「フレッチェ・トリコローリ」の展示飛行も行われました。 なお、イタリア空軍の戦闘機がローマ上空のフライパスに参加したのは約19年ぶりとのことです。式典でゴレッティ空軍参謀総長は「1923年以来、私たちの強みは先を見据え、決して立ち止まらないこと。この輝かしい伝統と革新性を新しい世代に伝えていかなければならない」とスピーチしました。 第1次世界大戦後、イタリアでは航空戦力が戦争で重要な働きをしていることに鑑み、当時国王だったヴィットーリオ・エマヌエーレ3世が1923年3月28日に、陸軍から航空部隊を独立させ空軍としました。世界的に見ても最も古い空軍のひとつで、同時期のアメリカやドイツ、フランスもまだ独立した空軍組織は持っていませんでした。 また、今回の空軍創設100周年を記念し、イタリアテレビ局であるRai 1では、第1次世界大戦で同国のエースだったフランチェスコ・バラッカにスポットを当てたドキュメンタリー映画『Cacciatori del Cielo(スカイハンター)』が3月29日に放送されたそうです。

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